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平成22年度春季問題

問題29

顧客は一般に複数の銀行に預金するものとして、顧客と銀行の関連を、E-R図で次のように表現する。このモデルを関係データベース上に“銀行"表、“口座"表、“顧客"表として実装する場合の記述として、適切なものはどれか。

“銀行”表から“口座”表へのカーディナリティは多対1である。
“銀行”表中に参照制約を課した外部キーがある。
“口座”表から“顧客”表へのカーディナリティは1対多である。
“口座”表には二つ以上の外部キーがある。

顧客は一般に複数の銀行に預金するものとして、顧客と銀行の関連を、E-R図で次のように表現する。このモデルを関係データベース上に“銀行"表、“口座"表、“顧客"表として実装する場合の記述として、適切なものはどれか。

“銀行”表から“口座”表へのカーディナリティは多対1である。
“銀行”表中に参照制約を課した外部キーがある。
“口座”表から“顧客”表へのカーディナリティは1対多である。
“口座”表には二つ以上の外部キーがある。

解答:エ

<解説>

× 銀行と口座の関係は、銀行には複数の口座がある。口座は一つの銀行が対象となる。
したがって、“銀行”表から“口座”表へのカーディナリティは1対多である。
× “銀行”表は"口座"表から参照される。しかし“銀行”表の銀行番号は主キーであり、外部キーではない。
× 口座と顧客の関係は、口座は一つの顧客が対象となる。顧客は複数の口座をもつことができる。
したがって、“口座”表から“顧客”表へのカーディナリティは多対1である。
“口座”表の主キーは{銀行番号,顧客番号}と考えられる。銀行番号は銀行マスタを参照し、顧客番号は顧客マスタを参照する。すなわち、"銀行"と"顧客"に対する二つ以上の外部キーが必要である。