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平成22年度春季解答

問題11

ECCメモリで、2ビットの誤りを検出し、1ビットの誤りを訂正するために用いるものはどれか。

偶数パリティ
垂直パリティ
チェックサム
ハミング符号

解答:エ

<解説>

× 偶数パリティとは、同じブロック内の1のビットの数が偶数になるようにパリティビットを付加したもの。1ビットの誤りを検出することができる。誤りの有無を検出する方式であり誤り訂正はできない。
× 垂直パリティとは、同じブロック内の1のビットの数が奇数になるようにパリティビットを付加したもの。1ビットの誤りを検出することができる。誤りの有無を検出する方式であり誤り訂正はできない。
× チェックサムとは、データを送受信する際の誤り検出方法の一つ。送信前にデータを分割し、それぞれのブロック内のデータを数値とみなして合計を取ったものである。誤りの有無を検出する方式であり誤り訂正はできない。
ハミング符号とは、情報を記録する際に、実際のデータに加えてエラーチェック用のコードを付加しておき、読み出したときにそれを検証して、正しいかどうかを判断する技術のこと。 ECC付きメモリーやRAID2などで使われる。2ビットの誤り検出機能と,1ビットの誤り訂正機能を持つ。

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問題12

RAIDの種類a,b,cに対応する組合せとして、適切なものはどれか。

解答:ア

<解説>

RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks、または Redundant Arrays of Independent Disks、レイド)とは、複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用する技術である。RAIDにはストライピングの単位や冗長ディスクの構成によっていくつかの種類に分類される。

RAID3
ストライピング:ビット単位に行う。
冗長ディスク:1台のディスクに訂正情報(パリティ)を保存するため、冗長ディスクは固定である。
RAID4
ストライピング:ブロック単位に行う。
冗長ディスク:1台のディスクに訂正情報(パリティ)を保存するため、冗長ディスクは固定である。
RAID5
ストライピング:ブロック単位に行う。
冗長ディスク:訂正情報(パリティ)を複数のディスクに分散させる。

したがって、アが正解である。

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問題13

図に示すような二つのプロセッサで構成したシステムは、何と呼ばれるか。

アレイプロセッサシステム
スレーブシステム
疎結合マルチプロセッサシステム
密結合マルチプロセッサシステム

解答:ウ

<解説>

マルチプロセッサシステムの構成には以下の二つがある。

密結合マルチプロセッサシステム
複数のプロセッサが主記憶を共有(共有メモリ型)
疎結合マルチプロセッサシステム
プロセッサごとにローカルメモリとOSをもったモジュールを単位として、複数のプロセッサを結合

問題の図では、2つのプロセッサがそれぞれ主記憶を持ち磁気ディスクを二つのプロセッサが共有していることから、(ウ)密結合マルチプロセッサシステムである。

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問題14

RASISの各特性のうち、“I"で表される特性は、何に関するものか。

情報の一貫性を確保する能力
情報の漏えい、紛失、不正使用などを防止する能力
要求された機能を、規定された期間実行する能力
要求されたサービスを、提供し続ける能力

解答:ア

<解説>

RASISとは、コンピュータシステムが期待された機能・性能を安定して発揮できるか否かを検証するための評価項目として知られる5つの要素である。

Reliability(信頼性)
故障や障害、不具合の発生しにくさを表す。稼働時間当たりの障害発生回数(MTBF:Mean Time Between Failures)などの指標で表すことが多い。
Availability(可用性)
稼働率の高さ、障害や保守による停止時間の短さを表す。全時間に対する稼働時間の割合(稼働率)などの指標で表す場合が多い。
Serviceability(保守性)
障害復旧やメンテナンスのしやすさを表す。障害発生から復旧までの平均時間(MTTR:Mean Time To Repair)などの指標で表すことが多い。
Integrity(保全性・完全性)
過負荷時や障害時のデータの破壊や不整合のおきにくさを意味する。
Security(機密性)
外部からの侵入・改ざんや機密漏洩の起きにくさを表す。
Integrity(保全性・完全性)で表される特性である。
× Security(機密性)で表される特性である。
× Reliability(信頼性)で表される特性である。
× Availability(可用性)で表される特性である。

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問題15

コンピュータシステムの性能評価法の一つであるモニタリングの説明として、適切なものはどれか。

各プログラムの実行状態や資源の利用状態を測定し、システムの構成や応答性能を改善するためのデータを得る。
システムの各構成要素に関するカタログ性能データを収集し、それらのデータからシステム全体の性能を算出する。
典型的なプログラムを実行し、入出力や制御プログラムを含めたシステムの総合的な処理性能を測定する。
命令を分類し、それぞれの使用頻度を重みとした加重平均によって全命令の平均実行速度を求める。

解答:ア

<解説>

モニタリングとは、システム・業務を含めビジネス全般のオペレーションが遅滞なく実行されているかどうかを監視すること、またはその仕組みのことである。

モニタリングのデータを分析して、プログラムやシステムの改善に活用する。

モニタリングの説明である。
× カタログデータ評価の説明である。
× ベンチマークの説明である。
× 命令ミックス(インストラクションミックス)の説明である。

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