必ず受かる情報処理技術者試験

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平成29年度春季解答

問題6

次の流れ図の処理で、終了時のx に格納されているものはどれか。 ここで、与えられたa 、b は正の整数であり、mod(x , y )はx をy で割った余りを返す。

a とb の最小公倍数
a とb の最大公約数
a とb の小さい方に最も近い素数
a をb で割った商

解答:イ

<解説>

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問題7

プログラムの特性に関する記述のうち、適切なものはどれか。

再帰的プログラムは、手続きの中でそれ自体を呼び出すプログラムであり、再入可能である。
再使用可能プログラムは、一度実行したプログラムを主記憶装置上にロードし直さずに再度実行できるプログラムであり、再入可能である。
再入可能プログラムは、複数のタスクから同時に呼び出されたときに、並列に実行できるプログラムであるが、再配置可能ではない。
再配置可能プログラムは、主記憶装置上のどの領域にロードされても実行可能なプログラムであるが、再使用可能ではない。

解答:ア

<解説>

再帰的プログラムは、手続きの中でそれ自体を呼び出すプログラムであり、再入可能である。
× 再使用可能プログラムは、一度実行したプログラムを主記憶装置上にロードし直さずに再度実行できるプログラムであり、再入可能でない。
× 再入可能プログラムは、複数のタスクから同時に呼び出されたときに、並列に実行できるプログラムであり、再配置可能である。
× 再配置可能プログラムは、主記憶装置上のどの領域にロードされても実行可能なプログラムであり、再使用可能である。

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問題8

CPUのプログラムレジスタ(プログラムカウンタ)の役割はどれか。

演算を行うために、メモリから読み出したデータを保持する。
条件付き分岐命令を実行するために、演算結果の状態を保持する。
命令のデコードを行うために、メモリから読み出した命令を保持する。
命令を読み出すために、次の命令が格納されたアドレスを保持する。

解答:エ

<解説>

プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)とは、次に実行するべき命令が格納されているメインメモリ上のアドレスを指し示すレジスタ。

× 汎用レジスタに関する説明である。
× フラグレジスタ(ステータスレジスタ)に関する説明である。
× 命令レジスタに関する説明である。
プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)に関する説明である。

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問題9

プロセッサの省電力技術の一つであるパワーゲーティングの説明として、適切なものはどれか。

仕事量の応じて、プロセッサへ供給する電源電圧やクロック周波数を変える。
動作していない回路ブロックへのクロック供給を停止する。
動作していない回路ブロックへの電源供給を遮断する。
マルチコアプロセッサにおいて、使用していないコアの消費電力枠を、動作しているコアに割り当てる。

解答:ウ

<解説>

パワーゲーティングでは、回路内の使用されていないブロックの電力を一時的に遮断する。これによりリーク電力(本来流れないはずの場所・経路で漏れ出す電流)の発生を防ぐ。

× 仕事量の応じて、プロセッサへ供給する電源電圧やクロック周波数を変える。インテルでは、「Speed Step」と読んでいる。
× クロックゲーティングの説明である。
パワーゲーティングの説明である。
× この技術の名称はメーカにより異なる。インテルでは、「Turbo Boost Technology」と読んでいる。

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問題10

キャッシュメモリのライトスルーの説明として、適切なものはどれか。

CPUが書込み動作をするとき、キャッシュメモリだけにデータを書き込む。
キャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込む。
主記憶のデータの変更は、キャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う。
主記憶へのアクセス頻度が少ないので、バスの占有率が低い。

解答:イ

<解説>

書込み命令が実行された時に、キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える方式のことを、ライトスルー方式(write through) ,キャッシュメモリだけを書き換えておき、主記憶の書き換えはブロックの入れ替え時に行う方式のことを、ライトバック(write back) 方式という。

ライトスルー方式
  • キャッシュへの書込みと同時に主記憶にも書き込む方式
  • キャッシュと主記憶の一貫性は常に保たれる。
  • 書き込みの高速化はできない
ライトバック方式
  • キャッシュから追い出された時点で主記憶へ書き込む方式
  • 主記憶への書込みが終了するまでキャッシュとの一貫性が保たれない。
  • 書込みも高速化できる。
× ライトバック方式である。
ライトスルー方式である。
× ライトバック方式である。
× ライトバック方式である。

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