必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度春季解答

問題21

関係データベースの表XとYを結合した後、実行結果Zを得る演算はどれか。

射影と選択
射影と和
選択
選択と和

解答:ア

<解説>

  1. 関係データベースの表XとYを結合すると次のようになる。
  2. 実行結果Zは、1の表の中から学部名,学生番号,氏名の列だけを取り出し(射影)、更に学部名が情報学部である行だけを取り出して(選択)いる。

したがって、アが正解である。

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問題22

イーサネットで使用される媒体アクセス制御方式であるCSMA/CDの説明として、適切なものはどれか。

それぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに、送信データの衝突が起きた場合は再送する。
タイムスロットと呼ばれる単位で分割して、同一周波数において複数の通信を可能にする。
データ送受信の開始時にデータ送受信のネゴシエーションとしてRTS/CTS方式を用い、受信の確認はACKを使用する。
伝送路上にトークンを巡回させ、トークンを受け取った端末だけがデータを送信できる。

解答:ア

<解説>

CSMA/CDとは、LANネットワークで用いられる媒体アクセス制御(MAC)方式のひとつで、通信路の使用状況を監視し、伝送路の空きを見つけてデータ伝送を行う方式であり、衝突を検出する機能を持つ。

CSMA/CD方式では、送信前にキャリアがないことを確認してから送信を開始し、衝突を検出した場合はランダムな時間だけ待ってから再送信を行うわ
× TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重)に関する記述である。
× 無線LANのアクセス制御方式に関する記述である。
× トークンパッシング方式に関する記述である。

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問題23

経済産業省の“システム管理基準”に該当する記述はどれか。

ITILというITサービスの品質向上のためのガイドラインを基に作成した、ITサービスマネジメントに関するフレームワークである。
一般基準、実施基準及び報告基準から構成されており、一般基準ではシステム監査人の独立性や職業倫理について規定される。
システム監査業務の品質を確保し、有効かつ効果的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。
情報システム戦略に基づき、効果的な情報システム投資のための、また、リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範である。

解答:エ

<解説>

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問題24

要求定義フェーズにおいてBPMN(Business Process Modeling Notation)を導入する効果として、適切なものはどれか。

業務の実施状況や実績を定量的に把握できる。
業務の流れを統一的な記法で表現できる。
定義された業務要件からデータモデルを自動生成できる。
要件をE-R図によって明確に表現できる。

解答:イ

<解説>

BPMN(Business Process Modeling Notation:ビジネスプロセス・モデリング表記法)とは、業務手順を分かりやすく図示して可視化するための表記ルールを定めたものである。したがって、イが正解である。

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問題25

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)において、投資用の資金源と位置付けられる事業はどれか。

市場成長力が高く、相対的市場占有率が高い事業
市場成長力が高く、相対的市場占有率が低い事業
市場成長力が低く、相対的市場占有率が高い事業
市場成長力が低く、相対的市場占有率が低い事業

解答:ウ

<解説>

PPM(Product Portfolio Management:プロダクトポートフォリオマネジメント)とは、市場の成長率と自社の持つ市場シェアの比率の最適なマッチングを計り、成長を実現するための理論である。

PPMでは、キャッシュの流出入の状況に応じて、それぞれの事業分野を次の4つのカテゴリに分類する。

  1. 重要な資金源になる「金のなる木」
  2. これからの成長が見込まれる事業分野で先行投資が必要な「花形」
  3. 成長分野であるが、市場シェアが低く、現時点で赤字の事業分野である「問題児」
  4. 成長も見込まれず、市場シェアも低い「負け犬」

投資用の資金源と位置付けられるものは、安定した収益を確保できる「金のなる木」のことである。

すなわち、(ウ)市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業である。

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