必ず受かる情報処理技術者試験

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平成17年度春季解答

問題16

電気信号によってデータの書換え、消去が可能なメモリであり、電源を切っても内容を保持できるものはどれか。

DRAM
SRAM
フラッシュメモリ
マスク ROM

解答:ウ

<解説>

× DRAM(Dynamic Random Access Memory)とは、半導体記憶素子の一種。
時間の経過とともに放電して蓄えられた情報を失ってしまうため、記憶内容を保持するには常にデータの再書き込み(リフレッシュ操作)が必要となる。
電源を切るとデータが消えてしまう。
× SRAM(Static Random Access Memory)とは、「RAMの一種。記憶素子としてフリップフロップ回路を用いるもので、記憶保持のための動作を必要としない。 そのぶん高速に動作するが、回路が複雑になり集積度を上げにくいという欠点をもつ。
電源を切るとデータが消えてしまう。
記憶したデータを電気的に消去できる書き換え可能な読み出し専用メモリのこと。
バックアップ電源が不要、ハードディスクよりもはるかに高速。携帯型パソコンではPCMCIAカード型のものがよく利用され、デジタルカメラなどでは小型なコンパクトフラッシュやスマートメディアが利用されることが多い。
× 読み出し専用メモリのこと。データを保存する電子部品のうち、内容を自由に書き換えできないタイプのもの。電源を切っても内容が消えない
ので、コンピュータを動かすために必要な基本部分のプログラムを入れておく。マスクROMは製造時にプログラムを入れ、消去書き換えが不可能。
データの書換えができない。

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問題17

図の論理回路と同じ出力が得られる論理回路はどれか。ここで, は論理積(AND), は論理和(OR), は否定(NOT)を表す。

解答:イ

<解説>

図の論理回路と同じ出力結果になるのはイである。

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問題18

クロック周波数が1GHzの処理装置がある。この処理装置の命令種別が、表に示す二つから成っているとき、処理能力は約何MIPSか。

34
100
125
133

解答:ウ

<解説>

MIPSとは、コンピュータの処理速度をあらわす単位。1MIPSのコンピュータは、1秒間に100万回の命令を処理できる。

1命令の実行時間は、10×0.6+5×0.4=8(クロック)

1秒間に実行できる平均命令数は、 (1×109)÷8=125×106

となる。
よって、約125MIPSとなる。

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問題19

割込みに関する記述のうち、適切なものはどれか。

CPU は割込みを受け付けると実行中のプログラムを中断し、プログラムの再開に必要な情報を磁気ディスクの特定の領域に格納する。
アプリケーションは、常に割込みの発生を感知する必要がある。
入出力装置からの動作完了の通知は、内部割込みに分類される。
複数の割込みの発生に備え、個々の割込み原因には優先順位が付けられる。

解答:エ

<解説>

× 一般に CPU は割込みを受け付けると戻り先アドレスやレジスタの状態をメモリ上のPSW(プログラム状態語)に退避する。
× 割込みは、OS が処理する。アプリケーションが割込みの発生を感知する必要はない。
× 入出力装置からの動作完了の通知は、内部割込みに分類される。
入出力装置からの動作完了の通知は、外部割込みに分類される。
正しい記述である。

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問題20

処理装置で用いられるキャッシュメモリの使用目的として、適切なものはどれか。

仮想記憶のアドレス変換を高速に行う。
仮想記憶のページング処理を高速に行う。
主記憶へのアクセス速度とプロセッサの処理速度の差を埋める。
使用頻度の高いプログラムを常駐させる。

解答:ウ

<解説>

キャッシュメモリ (cache memory) は、CPUなど処理装置がデータや命令などの情報を取得/更新する際に主記憶装置やバスなどの遅延/低帯域を隠蔽化させ、処理装置と記憶装置の性能差を埋めるために用いる高速小容量メモリのことである。よってウが正解である。

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