必ず受かる情報処理技術者試験

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平成24年度春季解答

問題1

販売価格10万円の製品1,000個を製造し、販売する予定である。A案とB案に関する記述のうち、適切なものはどれか。

A案、B案ともに利益は出ない。
A案とB案の利益は等しい。
A案の方が利益は多い。
B案の方が利益は多い。

解答:イ

<解説>

各案の利益を求める。

A案
  1. 販売価格10万円,製品1個あたりの変動費3万円のため、製品を1個販売するたびに10万円-3万円=7万円の限界利益を得ることができる。
  2. 限界利益の合計は7万円×1,000=7,000万円である。
  3. 利益は、7,000万円-1,000万円(固定費)=6,000万円である。
B案
  1. 販売価格10万円,製品1個あたりの変動費2万円のため、製品を1個販売するたびに10万円-2万円=8万円の限界利益を得ることができる。
  2. 限界利益の合計は8万円×1,000=8,000万円である。
  3. 利益は、8,000万円-2,000万円(固定費)=6,000万円である。

したがって、A案とB案の利益は等しくなる。

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問題2

グループウェアで提供されている情報共有機能を活用したサービスとして、最も適切なものはどれか。

スケジュール管理
セキュリティ管理
ネットワーク管理
ユーザ管理

解答:ア

<解説>

グループウエアとは、会社や部署などグループでの作業を効率化することを目的としたソフトである。

代表的なグループウエア製品には、「Lotus Notes/Domino」、「Exchange Server」、「サイボウズOffice」などがあり、 主な機能としては、電子メール機能、電子会議室機能、掲示板機能、スケジューラ機能、文書共有機能などがある。

したがって、アが正解である。

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問題3

製品開発のライフサイクルにおいて、技術開発や製品の機能設計、ハードウェア設計、試作、製造準備といった作業工程のうち、同時にできる作業は並行して進め、手戻りや待ちをなくして製品開発期間を短縮する手法はどれか。

インダストリアルエンジニアリング
コンカレントエンジニアリング
バリューエンジニアリング
リバースエンジニアリング

解答:イ

<解説>

× インダストリアルエンジニアリングとは、企業などの経済的組織が人・物(資材・設備・エネルギー)・金・情報といった経営資源をより効果的・効率的に運用できるよう、作業手順・工程、配置・用具、組織・制度、管理方法を分析・評価して改善策を総合的なシステムに再編成し、現場に適用する体系的技術のこと。
コンカレントエンジニアリングとは、設計から製造にいたるさまざまな業務を同時並行的に処理することで,量産までの開発プロセスをできるだけ短期化する開発手法。
× バリューエンジニアリングとは、製品や役務(サービス)などの価値(=製造・提供コストあたりの 機能・性能・満足度など)を最大にしようという体系的手法。
× リバースエンジニアリングとは、ソフトウェアやハードウェアなどを分解、あるいは解析し、その仕組みや仕様、目的、構成部品、要素技術などを明らかにすること。

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問題4

不正アクセス行為の禁止等に関する法律で禁止されている行為はどれか。

OSなどに存在するセキュリティ上の弱点を電気通信回線を通じて攻撃してコンピュータを不正利用する行為
営業秘密や営業上のノウハウの盗用などの不正行為
他人を誹謗中傷する内容をホームページや掲示板などへ掲載する行為
本人に対して個人情報の利用目的を隠し、不正な手段で取得する行為

解答:ア

<解説>

不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為とそれを助長する行為を禁止する法律である。

不正アクセス禁止法で禁止され処罰の対象となる行為は次のとおりである。

  • アクセス制限されているコンピュータに他人の識別符号(IDやパスsワードや生態認証機能)を使ってアクセスすること
  • 他人の識別符号を無断で第三者に提供すること
  • アクセス制限されているコンピュータにセキュリティ上の不備(セキュリティホール)を突くなどの方法でアクセス制限を無効化または回避すること。
不正アクセス禁止法で禁止されている行為である。
× 不正競争防止法で禁止されている行為である。
× 刑法で禁止されている行為である。
× 個人情報保護法で禁止されている行為である。

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問題5

次の損益計算資料を基に算出した損益分岐点の売上高は何百万円か。

1,200
1,231
1,600
2,154

解答:ウ

<解説>

損益分岐点は、売上高と経費が等しくなり、利益・損益ともにゼロの地点での売上高のことである。すなわち、利益が出るか出ないかの境目の売上高のことである。

  1. 損益分岐点における売上高は、次の式で求めることができる。
    固定費÷(1-変動費率)
    変動費率=変動費/売上高
  2. 変動比率を計算する。
    問題の損益計算書において変動費は、1,400+600=2,000 なので変動比率は、2,000/4,000=0.5である。
  3. 損益分岐点売上高を計算する。
    800÷(1-0.5)=800÷0.5=1,600

よって、損益分岐点は1,600百万円であることが分かる。よってウが正解である。

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