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平成24年度春季問題

問題98

多くの市販の書籍には、書籍を識別するためのISBN(International Standard Book Number)コードが付けられている。ISBNコードは、0~9の数字を使った13桁の記号で構成され、左側から桁を数える。最も左側の桁を1桁目とする。1桁目から12桁目までは、国記号、出版社記号及び書籍固有の記号などが含まれる。

ISBNコードの13桁目(最も右側の桁)はチェック数字と呼ばれる桁である。ISBNコードのチェック数字は、1桁目から12桁目の数字を使って、次の計算方法によって求める。ここで、図1のように1桁目から12桁目の数字をa1~a12,チェック数字をXとする。


[チェック数字の計算方法]
(1) a1~a12について、奇数桁には1、偶数桁には3の重みを付ける。
(2) a1~a12の各桁に、それぞれの桁に対応した重みを掛けたものの和Sを求める。
S=a1×1+a2×3+a3+・・・+a12×3

(3) Sを10で割った余りRを求める。
(4) 10からRを引いた値をチェック数字Xとする。なお、この値が10になった場合は、チェック数字は0とする。

ISBNコードにチェック数字が含まれることによって得られる効果はどれか。

検査機能が付加されるので、ISBNコードを人が入力する際に、入力ミスが検出しやすくなる。
識別機能が付加されるので、在庫管理システムや書籍検索システムなどにおけるコンピュータ処理の効率が向上する。
整列機能が付加されるので、客が書店で書籍を探す際に、その書籍を展示してある棚が分かりやすくなる。
分類機能が付加されるので、図書館や学校などが行う書籍管理のための図書館分類が明確になる。

ISBNコードにチェック数字が含まれることによって得られる効果はどれか。

検査機能が付加されるので、ISBNコードを人が入力する際に、入力ミスが検出しやすくなる。
識別機能が付加されるので、在庫管理システムや書籍検索システムなどにおけるコンピュータ処理の効率が向上する。
整列機能が付加されるので、客が書店で書籍を探す際に、その書籍を展示してある棚が分かりやすくなる。
分類機能が付加されるので、図書館や学校などが行う書籍管理のための図書館分類が明確になる。

解答:ア

<解説>

ISBNコードに含まれるチェックデジットは、チェック用の桁であり元のコードについてある種の計算を行い、その結果を「チェックデジット」としてそのコードに付加することで、入力されたコードの値に誤りがあるかどうかを検査することができます。
× チェック機能を追加することで、コードの桁数が増え処理に時間がかかる。その結果、コンピュータ処理の効率は低下する。
× チェック機能を追加しても整列機能は付加されない。したがって、客が書店で書籍を探す際に、その書籍を展示してある棚が分かりやすくならない。
× チェック機能を追加しても分類機能は付加されない。したがって、図書館や学校などが行う書籍管理のための図書館分類が明確にならない。