必ず受かる情報処理技術者試験

当サイトは、情報処理技術者試験に合格するためのWebサイトです。
ITパスポート試験,基本情報技術者,応用情報技術者,高度試験の過去問題と解答及び詳細な解説を掲載しています。
  1. トップページ
  2. 高度共通 午前1
  3. 平成22年度春季問題
  4. 平成22年度春季解答・解説

平成22年度春季解答

問題26

企業の競争戦略におけるチャレンジ戦略はどれか。

上位企業の市場シェアを奪うことを目標に、製品、サービス、販売促進、流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
潜在的な需要がありながら、大手企業が参入してこないような専門特化した市場に、限られた経営資源を集中する。
目標とする企業の戦略を観察し、迅速に模倣することで、開発や広告のコストを抑制し、市場での残存を図る。
利潤、名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として、市場内のすべての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。

解答:ア

<解説>

業界における競争地位は次の4類型に分類され、競争地位に応じた戦略を採用する。

リーダ
業界内最大の市場占有率を誇る企業
チャレンジャ
リーダに果敢に挑戦し、市場占有率の拡大を狙う企業
フォロワ
リーダに挑戦せず、現状を維持しあえて危険を冒さない企業
ニッチャ
リーダが扱わない分野もしくは気がついていない分野に資源を集中させる企業
チャレンジ戦略である。
× ニッチ戦略である。
× フォロワ戦略である。
× リーダ戦略である。

問題へ

問題27

“技術のSカーブ”の説明として、適切なものはどれか。

技術の期待感の推移を表すものであり、黎明期、流行期、反動期、回復期、安定期に分類される。
技術の進歩の過程を表すものであり、当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
工業製品において生産量と生産性の関係を表すものであり、生産量の累積数が増加するほど生産性は向上する傾向にある。
工業製品の故障発生の傾向を表すものであり、初期故障期間では故障率は高くなるが、その後の偶発故障期間での故障率は低くなり、製品寿命に近づく磨耗故障期間では故障率は高くなる。

解答:イ

<解説>

技術のSカーブは、技術の進歩の過程を表すものであり、技術開発当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。

× ハイプ曲線の説明である。
技術のSカーブの説明である。
× 経験曲線の説明である。
× バスタブ曲線の説明である。

問題へ

問題28

ICタグ(RFID)の特徴はどれか。

GPSを利用し、受信地の位置情報や属性情報を表示する。
大量の情報を扱うので、情報の記憶には外部記憶装置を使用する。
プラステック製のカードに埋め込み、専用の読取り装置に挿入して利用する。
汚れに強く、梱包の外からも記録された情報を読むことができる。

解答:エ

<解説>

RFID(Radio Frequency IDentification)は、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す。

× ICタグ(RFID)単独では、GPSとの通信はできない。
× 情報はICチップに記憶する。すなわち、情報の記憶には外部記憶装置は使用しない。
× 非接触型なので、専用の読取り装置に挿入する必要はない。
ICタグ(RFID)は、非接触で通信を行う為に、汚れに強い。

問題へ

問題29

期末の決算において、表の損益計算資料が得られた。当期の営業利益は何百万円か。

270
300
310
500

解答:イ

<解説>

  1. 営業利益は次の式で計算することができる。
    営業利益=売上総利益(※売上総利益=売上高-売上原価)-販売費及び一般管理費
  2. 損益計算書に記載された金額を1の式に反映する。
    (1,500-1,000)-200=300

したがって、イが正解である。

※補足

  1. ※なお経常利益は、次の式で計算することができる。
    経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用
  2. 1で得られた金額および損益計算書に記載された金額を1の式に反映する。
    300+40-30=310

問題へ

問題30

プログラムの著作物について、著作権法上適法である行為はどれか。

海賊版を複製したプログラムと事前に知りながら入手し、業務で使用した。
業務処理用に購入したプログラムを複製し、社員教育用として各部門に配付した。
職務著作のプログラムを、作成した担当者が独断で複製し協力会社に貸与した。
処理速度の向上など、購入したプログラムを効果的に利用するために改変した。

解答:エ

<解説>

× 海賊版を複製したプログラムと事前に知りながら入手し、業務で使用した場合、著作権法上違法となる。
× 必要限度内の複製とは考えにくので、著作権法上違法となる。
× 職務著作のプログラムの著作権は法人に所属する。したがって、担当者が独断で複製し協力会社に貸与するのは、著作権法上違法となる。
プログラムをある特定のコンピュータで使えるようにするための改変やより効率的に使用するために必要な改変は著作権法上認められている。

問題へ