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- 平成24年度秋季問題
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平成24年度秋季解答
問題26
企業の競争戦略におけるフォロワ戦略はどれか。
ア | 上位企業の市場シェアを奪うことを回標に、製品、サービス、販売促進、流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。 |
イ | 潜在的な需要がありながら、大手企業が参入してこないような専門特化した市場に、限られた経営資源を集中する。 |
ウ | 目標とする企業の戦略を観察し、迅速に模倣することで、開発や広告のコストを抑制し、市場での存続を図る。 |
エ | 利潤、名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として、市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。 |
解答:ウ
<解説>
業界における競争地位は次の4類型に分類することができる。競争地位に応じた競争戦略をたてる必要がある。
- リーダ戦略
- 業界内最大の市場占有率を誇る企業である。市場規模の拡大を狙う。
- チャレンジャ戦略
- リーダに果敢に挑戦し、市場占有率の拡大を狙う企業である。トップを狙う。
- フォロワ戦略
- リーダに挑戦せず、現状を維持しあえて危険を冒さない企業企業である。リーダ企業に追随する。
- ニッチャ戦略
- リーダが扱わない分野もしくは気がついていない分野に資源を集中させる企業企業である。すきま市場を狙う。
ア | × | チャレンジャ戦略の説明である。 |
イ | × | ニッチャ戦略の説明である。 |
ウ | ○ | フォロワ戦略の説明である。 |
エ | × | リーダ戦略の説明である。 |
問題27
技術は、理想とする技術を目指す過程において、導入期、成長期、成熟期、衰退期、そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。 この技術進化過程を表すものとして、適切なものはどれか。
ア | 技術のSカーブ |
イ | 需要曲線 |
ウ | バスタブ曲線 |
エ | ラーニングカーブ |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 技術のSカーブは、技術の進歩の過程を表すものであり、当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。 |
イ | × | 需要曲線とは、ある商品に関して消費者個人あるいは市場に提示された価格に対応する需要量を表したグラフのこと |
ウ | × | バスタブ曲線とは、機械や装置の時間経過に伴う故障率の変化を表示した曲線のことである。 |
エ | × | ラーニングカーブ(経営曲線)とは累積生産量が増加することによって・固定費・変動費ともに低減する現象のことである。 |
問題28
PLM(Product Lifecycle Management)の目的はどれか。
ア | NC工作機械、自動搬送装置、倉庫などを有機的に結合し、コンピュータで集中管理することで多品種少量生産に対応できる生産の自動化を実現する。 |
イ | 製品開発、製造、販売、保守、リサイクルに至る製造業のプロセスにおいて、製品に関連する情報を一元管理し、商品力向上やコスト低減を図る。 |
ウ | 製品の生産計画に基づいてその生産に必要な資材の所要量を展開し、これを基準にして資材の需要とその発注時期を算出する。 |
エ | 部品の供給から製品の販売までの一連のプロセスの情報をリアルタイムで交換することによって、在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。 |
解答:イ
<解説>
製造業において、製品開発期間の短縮、生産工程の効率化、および顧客の求める製品の適時市場投入が行えるように、企画・開発から設計、製造・生産、出荷後のサポートやメンテナンス、生産・販売の打ち切りまで、製品にかかわるすべての過程を包括的に管理すること。
ア | × | FMS(Flexible Manufacturing System)の説明である。 |
イ | ○ | PLM(Product Lifecycle Management)の説明である。 |
ウ | × | MRP(Material Requirements Planning)の説明である。 |
エ | × | SCM(Supply Chain Management)の説明である。 |
問題29
親和図の特徴はどれか。
ア | 原因と結果を対比させた図式表現であり、不良原因の追及に用いられる。 |
イ | 錯綜(そう)した問題点や、まとまっていない意見、アイディアなどを整理し、まとめるために用いられる。 |
ウ | 二つ以上の変数の相互関係を表すのに役立つ。 |
エ | 分布の形、目標値からのばらつき状態などから、製品の品質の状態が規格値に対して満足いくものかなどを判断するために用いられる。 |
解答:イ
<解説>
親和図とは、図解の対象となる定性情報を親和性(意味や性質が似ている)のある情報同士で整理、集約し、ボトムアップ思考で情報の統合を進め、全体像の把握や新しい発想を導き出すことに適した図法である。
ア | × | 特性要因図の説明である。 |
イ | ○ | 親和図の説明である。 |
ウ | × | 散布図の説明である。 |
エ | × | ヒストグラムの説明である。 |
問題30
国際的な標準として取り決められた会計基準であり、資本市場の国際化に対し、利害関係者からみた会計情報の比較可能性や均質性を担保するものはどれか。
ア | GAAP |
イ | IASB |
ウ | IFRS |
エ | SEC |
解答:ウ
<解説>
ア | × | GAAP(Generally Accepted Accounting Principles)とは一般に公正妥当と認められた会計原則の略称である。企業の財務会計の作成と報告を行うルールとして定められた。 |
イ | × | IASB(International Accounting Standards Board:国際会計基準審議会)は、国際会計基準委員会財団に設立された独立民間非営利の基準設定機関である。 |
ウ | ○ | IFRS(International Financial Reporting Standards)とは、国際会計基準審議会およびその前身の国際会計基準委員会により設定された会計基準、国際財務報告解釈指針委員会およびその前身の解釈指針委員会により発表された解釈指針の総称です。 |
エ | × | SECとは、米国の証券取引委員会の英略称。投資家保護及び公正な証券取引を目的として、証券取引関連法規の管轄など証券行政を取り仕切る独立の連邦政府機関である。 |
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