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平成23年度秋季解答

問題16

SECIモデルにおける、内面化の説明はどれか。

新たに想像された知識を組織に広め、新たな暗黙知を習得すること
組織内の個人、小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること
組織内の個人、小グループで暗黙知の共有化や、新たな暗黙知を想像すること
明示化した形式知を組み合わせ、それを基に新たな知識を想像すること

解答:ア

<解説>

知識創造プロセス(SECI モデル)とは,個人が保有する知識を組織内で共 有・活用し,より高度な知識を創造するためのプロセスモデルであり,以下の 4 つのプロセスの頭文字をとったものである。

  • 共同化(Socialization)とは、組織内の個人、または小グループでの暗黙知共有、およびそれを基にした新たな暗黙知の創造である。
  • 表出化(Externalization)とは、各個人、小グループが有する暗黙知を形式知として洗い出すこと。
  • 結合化(Combination)とは、洗い出された形式知を組み合わせ、それを基に新たな知識を創造することである。
  • 内面化(Internalization)とは、新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得することである。
内面化(Internalization)の説明である
× 表出化(Externalization)の説明である。
× 共同化(Socialization)の説明である。
× 結合化(Combination)の説明である。

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問題17

特許を分析して生まれた問題解析技法であり、問題(矛盾)を創造的・発想的に解決するための弁証法的な思考法を具体的な方法論にまとめたものはどれか。

QFD
TRIZ
シックスシグマ
親和図法

解答:イ

<解説>

× QFD(Quality Function Deployment:品質機能展開)とは,1978年に水野滋,赤尾洋二氏により体系化された手法です。 顧客に満足が得られる設計品質を設定し,その設計の意図を製造工程までに展開することを目的としています。
TRIZ とは、旧ソ連海軍の特許審議官アルトシュラーが膨大な特許情報を分析した結果より導き出した一連の発明の法則をまとめたもので、「システムの理想性向上を目指すために、技術進化の原理に基づき、革新的アイデアを創出する合理的方法論」です。
× シックス・シグマとは、1980年代に米モトローラが開発した品質管理手法、または経営手法である。その適用範囲は、主に製造業が中心であるが、製造業の製造部門に留まらず、営業部門、企画部門などの間接部門への適用、更にはサービス業などの非製造業への適用も多い。統計分析手法、品質管理手法を体系的に用いて製品製造工程などの各種プロセスの分析を行い、原因の特定やそれへの対策を行って、不良率の引き下げや顧客満足度の向上などをしていく。
× 親和図法とは、新 QC 七つ道具の 1 つであり,問題点を明確にするために, ブレーンストーミングなどを利用して多くの意見を出し,それらを整理統合 してまとめていく図法である。

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問題18

ある会社の生産計画部では、毎月25日に次の手続きで翌月の計画生産量を決定している。8月分の計画生産量を求める式はどれか。

  [手続き]
  (1) 当月末の予想在庫量を、前月末の実在庫量と当月の計画生産量と予想販売量から求める。
  (2) 当月末の予想在庫と、翌月文の予想販売量から、翌月末の予想在庫量が翌々月から3か月間の予想販売量と等しくなるように翌月の計画生産量を決定する。
I6 + P7 - S7 + S8
S8 + S9 + S10 + S11 - I7
S8 + S9 + S10 + S11 - I8
S9 + S10 + S11 - I7
I6 + P7 - S7 + S8
S8 + S9 + S10 + S11 - I7
S8 + S9 + S10 + S11 - I8
S9 + S10 + S11 - I7

解答:イ

<解説>

  1. (1)より、次の式が成り立つ。
    7月末予測在庫量 =6月末実在庫量+7月分計画生産量-7月分予測販売量
    I7
    =I6+P7-S7
  2. (2)より、次の式が成り立つ。
    8月末予測在庫量 =7月末実在庫量+8月分計画生産量-8月分予測販売量
    =9月末実在庫量+10月分計画生産量+11月分予測販売量
      であるから、
    I8
    =I7+P8-S8
    =S9+S10+S11
    が成り立つ。すなわち
    I7+P8-S8=S9+S10+S11となりP8について解くと
    P8
    =(イ)S8+S9+S10+S11-I7となる。

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問題19

インターネットオークションにおいて、出品者と落札者の間で決済されるエスクローサービスはどれか。

決済に関する情報の利用に関して、第三者機関によって情報の保護基準が守られているかを監視する仕組みのこと
決済に関する電子メールなどの情報交換において、送信元とメールアドレスが正常であることを認証する仕組みのこと
決済に使用されるクレジットカード情報の暗号化や、認証局によって正規のショップであることを確認し取引の安全を確保する仕組みのこと
決済を仲介し、落札者から送金を受け、商品の受け渡し完了後に出品者へ送金を行う仕組みのこと

解答:エ

<解説>

エスクローサービスとは、商取引の安全性を保証する仲介サービスのことである。

「エスクロー」とは「第三者預託」の意味である。近年、互いに顔の見えないインターネット上での商取引が一般化し、付随するトラブル、犯罪もひんぱんに発生するようになった。それに対応して、ネット上のエスクローサービスも急速に普及、発展している。具体的には、商品の値段交渉がネット上で成立した時点で、売り手と買い手の間にエスクローサービス提供会社が入る。そして、買い手から代金を一時的に預かり、売り手からエスクロー会社への商品の到着、確認後に代金を売り手に支払うシステムである。

× PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standardの説明である。
× DKIM(DomainKeys Identified Mail)の説明である。
× SET(Secure Electronic Transactions)の説明である。
エスクローサービスの説明である。

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問題20

e-ビジネス分野で提唱されているロングテールの考え方を説明したものはどれか。

売れ筋商品に絞り込んで販売するのではなく、多品種少量販売によって大きな売上や利益を得ることができる。
業界標準を確立した製品・サービスは生産規模が2倍になると生産量がさらに向上し、収益が2倍になる。
全体の2割の優良顧客が全体の売上の割を占め、全商品の上位2割が8割の売上を占める。
利用者が増えるほど、個々の利用者の便益が増加し、その結果、ますます利用者が増えることで寡占化が進む。

解答:ア

<解説>

ロングテールとは、インターネットを用いた物品販売の手法、または概念の1つであり、販売機会の少ない商品でもアイテム数を幅広く取り揃えることで、総体としての売上げを大きくするものである。

ロングテールの説明である。
収穫逓増の法則の説明である。
べき乗の法則の説明である。
市場経済の法則の説明である。

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