必ず受かる情報処理技術者試験

当サイトは、情報処理技術者試験に合格するためのWebサイトです。
ITパスポート試験,基本情報技術者,応用情報技術者,高度試験の過去問題と解答及び詳細な解説を掲載しています。
  1. トップページ
  2. システムアーキテクト
  3. 平成25年度秋季問題一覧
  4. 平成25年度秋季問題15-解答・解説-分析

平成25年度秋季問題

問題15

IT投資案件Xの投資効果をNPVで評価する場合の算出式はどれか, IT投資案件X(割引率:2.5%)

IT投資案件Xの投資効果をNPVで評価する場合の算出式はどれか, IT投資案件X(割引率:2.5%)

解答:ウ

<解説>

NPV(Net Present Value:正味現在価値)は、将来の収入または支出をある割引率で複利計算し、現在の価値に換算した収入から支出を差し引いた金額である。

NPV は,複利利息の逆算であると理解すればよい。

たとえば,100 万円を 10 %の利率で金融機関に預けたとすれば,

  • 1 年後には,100 万円+ 100 万円× 10 %= 110 万円になる
  • 2 年後は,110 万円+ 110 万円× 10 %= 121 万円になる。

すなわち,利率が 10 %であれば,1 年後に 110 万円,2 年後に 121 万円 持っていることと,今 100 万円持っていること(現在価値という)は同じであると考えられる。

これを NPV の考え方で示せば,100 = 110 ÷ 1.1,100 = 121 ÷ 1.1 2 になる。 利率で割り戻すということなので、利率は割引率と表現される場合が多い。

本問の案件 X の割引率は 2.5 %なので,各年のキャッシュインを割引率 2.5 %で割り戻した金額(現在価値)をまとめると次のようになる。

キャッシュアウトの 200 は、0 年目に発生しているので、そのまま減算すればよい。

キャッシュアウトの- 200 と上表の各金額を合計する算出式は、ウである。