クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
ア | 機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって、セキュリティを向上させることができる。 |
イ | システム全体に共通な処理をプロシージャとして格納しておくことによって、処理の標準化を行うことができる。 |
ウ | データベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって、処理性能(スループット)を向上させることができる。 |
エ | 複数のSQL文から成る手続を1回の呼出しで実行できるので、クライアントとサーバ間の通信回数を減らすことができる。 |
ストアドプロシージャ機能は、データベースに対する一連の処理手順を一つのプログラムにまとめ、データベース管理システムに保存したもの。通常のようにSQL文を一つずつ送るのに比べて、ネットワークのトラフィックを削減できる。また、サーバ上で構文解析や機械語への変換を前もって終わらせておくため、処理時間の軽減にもつながる。
ア | × | 機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって、機密性の高いデータを利用者から直接参照できないようにすることができる。その結果、セキュリティを向上させることができる。 |
イ | × | システム全体に共通な処理をプロシージャとして格納しておくことによって、処理の標準化を行うことができる。標準化はストアドプロシージャの最も基本的な使い方である。 |
ウ | ○ | ストアドプロシージャではデータベースへの複数の処理をまとめて処理性能の向上を図る。アクセスを細かい単位にプロシージャ化するのは誤った使い方である。 |
エ | × | 複数のSQL文を1回の呼出しで実行できるので、クライアントとサーバ間の通信回数を減らすことができる。 |