予算が4千万円、予定期間が1年の開発プロジェクトをEVMで管理している。
半年が経過した時点でEVが1千万円、PVが2千万円、ACが3千万円であった。
このプロジェクトが今後も同じコスト効率で実行される場合、EACは何千万円になるか。

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解答:エ
EVM(Earned Value Management:アーンドバリュー分析)とは、プロジェクトマネジメントにおいて進捗状況の把握・管理を行う手法である。
EVMでは、コスト,スケジュール(進捗)の両面からプロジェクトの状況とパフォーマンスを数値化することができる。
EVMで使用される主な用語は次のとおりである。
- AC(Actual Cost:実コスト)
- 発生したコストの総額
- EV(Earned Value:出来高)
- 完了した作業の承認済み予算で図った価値
- PV(Planned Value:計画価値)
- 予定した作業に割り当てられた承認済み予算
- BAC(Budget at Completion:完成時総予算)
- プロジェクトの完了時の実行予算総額
- EAC(Estimate At Completion:完成時総コスト見積り)
- プロジェクトの総コストの予測
EAC=AC+(BAC-EV) / CV
- EV(出来高)が1千万円なので、4千万円の予算のうち、まだ1/4の進捗である。
- AC(実コスト)は3千万円なので、全体の1/4の作業に3千万円かかったことになる。
- コスト効率が同じならば、残りの3/4の作業に3千万円×3=9千万円が必要となる。
- したがって、EAD(完成時総コスト見積もり)は、3千万円+9千万円=12千万円必要となる。