必ず受かる情報処理技術者試験

問題42

ポケットスタディ 基本情報午後・要点整理―即効!7つの知識 (情報処理技術者試験)

クラウドのサービスモデルをNISTの定義に従ってIaaS、PaaS、SaaSに分類したとき、パブリッククラウドサービスの利用企業が行うシステム管理作業において、PaaSとSaaSでは実施できないが、IaaSでは実施できるものはどれか。

アプリケーションの利用者ID管理
アプリケーションログの取得と分析
仮想サーバのゲストOSに係るセキュリティの設定
ハイパバイザに係るセキュリティの設定

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解答:ウ

NIST が公表しているクラウドコンピューティングの定義では,IaaS,PaaS,SaaS の各サービスモデルを次のように定義している。

IaaS(Infrastructure as a Service)
サービス事業者は,ハードウェアやネットワーク機器といったサービスのインフラだけを提供する。利用者は,OS 及びアプリケーションソフトウェアを導入してシステムを運用する。利用者には,インフラの管理や制御を行う権限や責任はないが,OS に関する設定を行ったり,セキュリティパッチを適用したりする権限や責任がある。
PaaS(Platform as a Service)
サービス事業者は,インフラに加えてサーバ上で稼働するOS も提供する。利用者は,アプリケーションソフトウェアを導入してシステムを運用する。利用者には,アプリケーションソフトウェアの管理や制御を行う権限と責任をもち,インフラの管理や制御を行う権限や責任はなく,OS に関する設定やセキュリティパッチ適用を行う権限や責任もない(OSはサービス事業者が所有しているため)。
SaaS(Software as a Service)
サービス事業者は,インフラとOS に加えてアプリケーションソフトウェアも利用者に提供する。利用者には,アプリケーションソフトウェアの管理や制御を行う権限や責任はなく,またインフラの管理や制御,及びOS に関する設定やセキュリティパッチの適用に関する権限や責任もない。
× 全てのモデルで実現可能である。
× 全てのモデルで実現可能である。
PaaS やSaaS にはその権限と責任がないため実施できないが、IaaSでは実施できる。
× ハイパバイザは各OS の稼働状況を管理するソフトウェアであるため,利用者は実施できない。
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