エンジン制御,ハードディスク制御などの制御系ハードリアルタイムシステムでリアルタイム OS を活用する理由はどれか。
ア | ウイルス侵入の防御のためにメモリ保護機構が必要だから。 |
イ | 定められた時間内にイベントに対応した処理を完了させる機構が必要だから。 |
ウ | システム全体のスループットを向上させる機構が必要だから。 |
エ | 複数の独立したプログラムを並行して動かす機構が必要だから。 |
リアルタイムシステムとは、複数の端末からの処理要求に対して即座に応答するシステムである。次の3つに分類される。
- ハードリアルタイムシステム
- システムに課せられたある処理がデッドライン内に終了しなかった時(デッドラインミス)、システム全体にとって致命的ダメージが生じる。
- ファームリアルタイムシステム
- デッドラインミスが起こった時、システム全体に致命的なダメージを与えることはないが、その処理自体の価値は即座に0となる。
- ソフトリアルタイムシステム
- デッドラインミスが起こっても、システム全体に致命的なダメージを与えることはなく、その処理自体の価値も、終了時間などにより徐々に落ちていく。
応答が遅れると大きな損害や危害が及ぶハードリアルタイムシステムでは、定められた時間内にイベントに対応した処理を完了させる機構が必要である。