【中間B】文献の貸出管理業務に関する次の記述を読んで、問93~96に答えよ。
A社研究所の資料室では、文献の貸出管理業務を行っている。文献の貸出管理業務には、PCのデータベースソフトを活用した文献貸出管理システム(以下、文献システムという)を利用している。
          
          文献システムのデータベース構造は、次のとおりである。 
保有する文献と貸出についての条件は、次のとおりである。
| [保有する文献と貸出についての条件] | |
| (1) | 同一文献は複数保有せず、文献ごとに固有な文献番号が採番されている。 | 
| (2) | 貸出期間は、貸出日を含んで最長2週間である。ここで、返却された文献をその日に違う社員に貸し出すことは可能であるが、同じ社員に対して返却した同一文献をその日のうちに貸し出すことはできない。 | 
貸出から返却までの手続きは、次のとおりである。
| [貸出から返却までの手続き] | |
| (1) | 社員は借りたい文献を書庫から取り出して、資料室の担当者(以下、担当者という)に手渡し、社員番号を提示する。 | 
| (2) | 担当者は文献システムを使って貸出処理を行い、社員に文献を手渡す。 | 
| (3) | 文献返却時、社員は担当者に文献を返却し、担当者は文献システムを使って返却処理を行う。 | 
文献システムにおける貸出処理と返却処理の仕様は、次のとおりである。
| [貸出処理] | |
| (1) | 文献番号で文献表を検索し、文献名を取得する。 | 
| (2) | 社員番号で社員表を検索し、社員名とメールアドレスを取得する。 | 
| (3) | 貸出表のレコード(以下、レコードという)を用意して、(1), (2)で取得した文献番号、文献名、社員番号、社員名、メールアドレスを設定し、貸出日に当日の日付を、返却日に空白値を設定する。 | 
| (4) | (3)で設定した貸出レコードを貸出表に追加する。 | 
| [返却処理] | |
| (1) | 文献番号で貸出表を検索し、返却日が空白値である貸出レコードを抽出する。 | 
| (2) | 抽出した貸出レコードの返却日に当日の日付を設定し、貸出表を更新する。 | 
担当者には、社員からの文献の問合せが多い。担当者は、社員から電話で文献名を聞き、貸出可能かどうかを調べている。そこで、文献検索機能を文献システムに追加し、社員に利用させることにした。文献検索機能の概要は次のとおりである。
追加する文献検索機能について、その処理のながれを次の図のとおりにまとめた。図のd~fに入る適切な字句の組合せはどれか。
          [文献検索機能の概要]
          (1) 問い合わせる文献名で、文献表をあいまい検索して結果を表示する。
          (2) 該当する文献があるかを確認し、該当するものがある場合は、貸出可能かどうかを調べる。
          (3) 貸出中であるか、貸出可能であるかを表示する。

          ① “貸出可能”と表示する
          ② “貸出中”と表示する
          ③ 文献番号で貸出表を検索し、返却日が空白値の貸出レコードを抽出する
          ④ 文献番号で貸出表を検索し、最も古い貸出日の貸出レコードを抽出する

| d | 該当する文献があった場合、貸出可能かどうかを調べる処理である。貸出可能かどうかの判断は返却日が空白値(文献が貸出中で、未返却)のレコードを抽出する。 ⇒③ | |
| e | 該当する貸出レコードがない場合(文献が貸出中で、未返却のレコードがない場合=貸出中でない場合)は、 “貸出可能”と表示する。 ⇒① | |
| f | 該当する貸出レコードがある場合(文献が貸出中で、未返却のレコードがある場合=貸出中の場合)は、 “貸出中”と表示する。 ⇒② |