必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度春季解答

問題26

一般的に専門家が、様々なユーザインタフェース設計によく当てはまる経験則を基にして、インタフェースを評価する方法はどれか。

回顧法
思考発話法
認知的ウォークスルー法
ヒューリスティック評価法

解答:エ

<解説>

× 回顧法はユーザに実際の操作をしてもらい、終了後にインタビューを行って問題を分析する方法である。
システム使用中のユーザに余計な負担をかけずに調査することができる。
× 思考発話法はユーザに実際の操作を行ってもらい、操作中に起こった問題点などを発言してもらう方法である。
ユーザがどのような思考をしながらシステムを利用しているか知ることができる。
× 認知的ウォークスルー法は、専門家がユーザになったつもりで対象システムを操作して評価を行う方法である。
実際のユーザに評価してもらう時間や費用がない場合などに実施しやすい。
ヒューリスティック評価法は、専門家の経験則にしたがってチェックリストを作成して評価を行う方法である。
開発初期など実際のシステムが存在しない状態でも仕様書を基に評価することができる。

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問題27

音声などのアナログデータをディジタル化するために用いられるPCMで、音の信号を一定の周期でアナログ値のまま切り出す処理はどれか。

暗号化
標本化
符号化
量子化

解答:イ

<解説>

PCM(Pulse Code Modulation)方式はアナログデータである音声波形を単位時間ごとに区切ってサンプリング(標本化)し、その時の振幅幅をデジタルの数値に変換(量子化)することで音声をデジタル化する。

したがって、イが正解である。

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問題28

CGにおける基本的な用語の説明として、適切なものはどれか。

アンチエイリアシングとは、画像のサンプリングが不十分であることが原因で生じる現象のことである。
レイトレーシングとは、曲面を陰影によって表現することである。
レンダリングとは、ウィンドウの外部の図形を切り取り、内部だけを表示する処理のことである。
ワイヤフレーム表現とは、3次元形状をすべて線で表現することである。

解答:エ

<解説>

× アンチエイリアシングは、周辺の画素との平均化演算などを施すことで、斜め線や曲線のギザギザを目立たなくする処理である。
なお、画像のサンプリングが不十分であることが原因で生じる現象はエイリアシングである。
× レイトレーシングは、光源からの光線の経路を計算することで光の反射や透過などを表現し、物体の形状を描画する手法である。
なお、曲面を陰影によって表現する処理はシェーティングである。
× レンダリングとは、数値で用意された物体のデータから、演算によって画像を生成し画面に表示させることである。
なお、ウィンドウの外部の図形を切り取り、内部だけを表示する処理は、クリッピングである。
ワイヤフレーム表現とは、コンピューターグラフィックスの立体表現方法の一つで、線だけを使って作画した立体物のことである。

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問題29

顧客は一般に複数の銀行に預金するものとして、顧客と銀行の関連を、E-R図で次のように表現する。このモデルを関係データベース上に“銀行"表、“口座"表、“顧客"表として実装する場合の記述として、適切なものはどれか。

“銀行”表から“口座”表へのカーディナリティは多対1である。
“銀行”表中に参照制約を課した外部キーがある。
“口座”表から“顧客”表へのカーディナリティは1対多である。
“口座”表には二つ以上の外部キーがある。

解答:エ

<解説>

× 銀行と口座の関係は、銀行には複数の口座がある。口座は一つの銀行が対象となる。
したがって、“銀行”表から“口座”表へのカーディナリティは1対多である。
× “銀行”表は"口座"表から参照される。しかし“銀行”表の銀行番号は主キーであり、外部キーではない。
× 口座と顧客の関係は、口座は一つの顧客が対象となる。顧客は複数の口座をもつことができる。
したがって、“口座”表から“顧客”表へのカーディナリティは多対1である。
“口座”表の主キーは{銀行番号,顧客番号}と考えられる。銀行番号は銀行マスタを参照し、顧客番号は顧客マスタを参照する。すなわち、"銀行"と"顧客"に対する二つ以上の外部キーが必要である。

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問題30

インデックス方式のうち、キー値を基に算出して格納位置を求めるとき、異なったキー値でも同一の算出結果となる可能性があるものはどれか。

B+
転置インデックス
ハッシュインデックス
ビットマップインデックス

解答:ウ

<解説>

× B+木インデックスは、キーを指定することで挿入・検索・削除が効率的に行える木構造の一種である。
× 転置インデックスは、全文検索を行う対象となる文書群から単語の位置情報を格納するための索引である。
ハッシュインデックスは、ハッシュ関数に基づく索引である。ハッシュ関数では2つ以上のキーに同じハッシュ値を返すことがある(衝突)。多くの場合、このような衝突の発生は最小限に抑えるのが望ましい。

× ビットマップインデックスは、0または1の値をもつビットの集まり(ビットマップ)を用いてデータの格納位置を管理する索引である。

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