必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度春季解答

問題66

企業の事業活動を機能ごとに主活動と支援活動に分け、企業が顧客に提供する製品やサービスの利益は、どの活動で生み出されているかを分析する手法はどれか。

3C分析
SWOT分析
バリューチェーン分析
ファイブフォース分析

解答:ウ

<解説>

× 3C分析は、「市場(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つの視点からから成功要因(KSF:Key Success Factor)を見つけ出し、自社の「強み」「弱み」を特定するための手法である。
× SWOT分析とは、企業が戦略立案する際に使われる分析手法である。企業や組織の「強み(Strengths)」 、「弱み (Weaknesses)」、「機会 (Opportunities)」、「脅威 (Threats) 」を評価・分析する手法である。
バリューチェーン分析とは、企業の様々な活動が最終的な付加価値にどのように貢献しているのか、その量的・質的な関係を鳥瞰的に分析をおこなう手法である。
× ファイブフォース分析とは、業界の収益性を決める5つの競争要因から、業界の構造分析をおこなう手法である。

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問題67

企業の競争戦略におけるチャレンジ戦略はどれか。

上位企業の市場シェアを奪うことを目標に、製品、サービス、販売促進、流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
潜在的な需要がありながら、大手企業が参入してこないような専門特化した市場に、限られた経営資源を集中する。
目標とする企業の戦略を観察し、迅速に模倣することで、開発や広告のコストを抑制し、市場での残存を図る。
利潤、名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として、市場内のすべての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。

解答:ア

<解説>

業界における競争地位は次の4類型に分類され、競争地位に応じた戦略を採用する。

リーダ
業界内最大の市場占有率を誇る企業
チャレンジャ
リーダに果敢に挑戦し、市場占有率の拡大を狙う企業
フォロワ
リーダに挑戦せず、現状を維持しあえて危険を冒さない企業
ニッチャ
リーダが扱わない分野もしくは気がついていない分野に資源を集中させる企業
チャレンジ戦略である。
× ニッチ戦略である。
× フォロワ戦略である。
× リーダ戦略である。

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問題68

設定した戦略を遂行するために、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長という四つの視点に基づいて相互の最適な関係を考慮しながら具体的に目標及び施策を策定する経営管理手法はどれか。

コアコンピタンス
セグメンテーション
バランススコアカード
プロダクトポートフォリオマネジメント

解答:ウ

<解説>

× コアコンピタンスとは、利益をもたらすことのできる,他社より優越した自社独自のスキルや技術に経営資源を集中することである。
× セグメンテーションとは、市場を特定の基準によって分類し、適切な戦略を実行することである。
バランススコアカードとは、企業の戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の視点から戦略を検討したものである。
× プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM:Product Portfolio Management)とは、市場の成長率と自社の持つ市場シェアの比率の最適なマッチングを計り、成長を実現するための理論である。

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問題69

“技術のSカーブ”の説明として、適切なものはどれか。

技術の期待感の推移を表すものであり、黎明期、流行期、反動期、回復期、安定期に分類される。
技術の進歩の過程を表すものであり、当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
工業製品において生産量と生産性の関係を表すものであり、生産量の累積数が増加するほど生産性は向上する傾向にある。
工業製品の故障発生の傾向を表すものであり、初期故障期間では故障率は高くなるが、その後の偶発故障期間での故障率は低くなり、製品寿命に近づく磨耗故障期間では故障率は高くなる。

解答:イ

<解説>

技術のSカーブは、技術の進歩の過程を表すものであり、技術開発当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。

× ハイプ曲線の説明である。
技術のSカーブの説明である。
× 経験曲線の説明である。
× バスタブ曲線の説明である。

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問題70

XBRLを説明したものはどれか。

企業内又は企業間で使用される複数の業務システムを連携させることであり、データやビジネスプロセスの効率的な統合が可能となる。
小売店の端末からネットワーク経由で発注を行うことで、迅速かつ正確な発注作業が実現でき、リードタイムの短縮や受発注業務の効率向上が可能となる。
財務報告用の情報の作成・流通・利用ができるように標準化した規約であり、適用業務パッケージやプラットフォームに依存せずに財務情報の利用が可能となる。
通信プロトコルやデータフォーマットの標準的な規約を定めることで、企業間での受発注、決済、入出荷などの情報の電子的な交換が可能となる。

解答:ウ

<解説>

XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は、各種財務報告用の情報を作成・流通・利用できるように標準化されたXMLベースの言語である。

× EAI(Enterprise Application Integration)を説明したものである。
× EOS(Electronic Ordering System)を説明したものである。
XBRL(eXtensible Business Reporting Language)を説明したものである。
× EDI(Electronic Data Interchange)を説明したものである。

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