必ず受かる情報処理技術者試験

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平成20年度春季解答

問題1

16 ビットの2進数 n を 16 進数の各けたに分けて,下位のけたから順にスタックに格納するために,次の手順を4回繰り返す。a,b に入る適切な語句の組合せはどれか。ここで,xxxx16 は 16 進数 xxxx を表す。

解答:イ

<解説>

  1. 【 a 】は、下位4ビットを取り出す処理である。下位4ビットを取り出す為には、n に 000F16をマスクする必要がある。
  2. xをスタックにプッシュする。
  3. nを右に4ビット論理シフトする。最下位の4ビットのビットパターンが除かれて次の桁の4ビットの取り出しの準備できる。

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問題2

10 進数の分数 1 を 16 進数の小数で表したものはどれか。
32
0.01
0.02
0.05
0.08

解答:エ

<解説>

1 8 × 1 × 1
32 16 16
8 × 1  
162
(0.08)16  

【 別解

1 を2進数に変換する
32
0 0   0   0   0   1
       
1   1   1   1   1   1
1 2 4 8 16 32

0.000010000を16進数に変換すると、0.08になる。

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問題3

負数を2の補数で表すとき,すべてのビットが1である nビットの2進数"1111…11" が表す数値又はその数式はどれか。

-(2n-1 - 1)
-1
0
2n - 1

解答:イ

<解説>

  1. 2進数"1111…11"のビットを反転する
    →"0000...00"となる。
  2. 1を加算する
    →"0000...01"となる。
  3. 2の補数表現で左端ビットが1なら負数である。
    →-1となる。

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問題4

数値を2進数で表すレジスタがある。このレジスタに格納されている正の整数xを 10 倍する操作はどれか。ここで,シフトによるけたあふれは,起こらないものとする。

xを2ビット左にシフトした値にxを加算し,更に1ビット左にシフトする。
xを2ビット左にシフトした値にxを加算し,更に2ビット左にシフトする。
xを3ビット左にシフトした値と,xを2ビット左にシフトした値を加算する。
xを3ビット左にシフトした値にxを加算し,更に1ビット左にシフトする。

解答:ア

<解説>

nビット左にシフトすると、値は2n倍になる。

(22+1)×21=10
× (22+1)×22=20
× 23+22=12
× (23+1)×21=18

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問題5

浮動小数点表示の仮数部が 23 ビットであるコンピュータで計算した場合、情報落ちが発生する計算式はどれか。ここで、( )2内の数は2進法で表示されている。

(10.101)2 × 2-16 - (1.001)2 × 2-15
(10.101)2 × 216 - (1.001)2 × 216
(1.01)2 × 218 + (1.01)2 × 2-5
(1.001)2 × 220 - (1.1111)2 × 221

解答:ウ

<解説>

情報落ちとは、大きな値と小さな値を加減算したときに、小さな値が無視されてしまう現象のことである。 仮数部のビット数が23ビットなので、情報落ちが発生するのは、加減算する数値の絶対値の差が223以上あるときです。この条件を満たすのはウだけである。よって正解はウである。

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