必ず受かる情報処理技術者試験

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平成21年度秋季解答

問題16

3 台のコンピュータ A、B、C が図のように接続されている場合、システム全体の稼働率は幾らか。ここで、A、B、C の稼働率は、すべて 0.8 とする。また、コンピュータ A、B によって構成されている並列接続部分については、A、B のいずれか 1 台でも稼働していれば、当該並列接続部分は稼働しているものとする。

0.512
0.768
0.928
0.992

解答:イ

<解説>

  1. AとBの並列部分の稼働率を求める
    1-(1-0.8)×(1-0.8)=1-0.04=0.96
  2. 1と直列部分(Cの部分)の稼働率を求める。
    0.96 × 0.8 = 0.768

よってイが正解である

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問題17

オンラインシステムにおいて,1トランザクションの処理に平均 60 万命令を実行し,平均2回のファイルアクセスが必要であるとき,CPU 性能が 30MIPS であるコンピュータの1トランザクションの平均処理時間は何ミリ秒か。ここで,ファイルの平均アクセス時間は 30 ミリ秒とし,当該トランザクション以外の処理は発生しないものとする。

8
40
62
80

解答:エ

<解説>

  1. 60万命令の実行時間を計算する
    60×104÷(30×106)=0.02秒=20ミリ秒
  2. ファイルアクセスにかかる時間を計算する
    30×2=60ミリ秒
  3. 1トランザクションの平均処理時間を計算する
    20+60=80ミリ秒

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問題18

様々なサイズのメモリ資源を使用するリアルタイムシステムのメモリプール管理において,可変長方式と比べた場合の固定長方式の特徴として,適切なものはどれか。

メモリ効率が良く,獲得及び返却の処理速度は遅く一定である。
メモリ効率が良く,獲得及び返却の処理速度は遅く不定である。
メモリ効率が悪く,獲得及び返却の処理速度は速く一定である。
メモリ効率が悪く,獲得及び返却の処理速度は速く不定である。

解答:ウ

<解説>

メモリプール管理には、可変長方式と固定長方式がある。

可変長方式
必要なサイズのメモリ領域を個々の獲得要求に応じて確保する方式
  • フラグメンテーション(断片化)が発生しないため、メモリーの利用効率が良い。
  • メモリ領域の区画を探索するアルゴリズムが必要で処理速度が遅くなる。
固定長方式
必要なサイズにかかわらず、常に一定のサイズのメモリ領域を確保する方式
フラグメンテーション(断片化)が発生してしまうので、可変長方式に比べてメモリーの利用効率は悪くなります。一方で、ブロックサイズが一定であるため一定時間で処理が可能です。
  • フラグメンテーション(断片化)が発生してしまうので、メモリーの利用効率は悪い。
  • 処理速度が速く一定である。

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問題19

A、B というディレクトリ名をもつ複数個のディレクトリが図の構造で管理されている。

カレントディレクトリを ¥A¥B → .. → ..¥B → .¥A の順に移動させた場合、最終的なカレントディレクトリはどこか。ここで、ディレクトリの指定方法は次のとおりとする。

[ディレクトリの指定方法]
(1) ディレクトリは"ディレクトリ名 ¥…¥ ディレクトリ名"のように、経路上のディレクトリを"¥"で区切って指定する。
(2) "¥"で始まるときは、左端にルートが指定されているものとする。
(3) カレントディレクトリは"."で表す。
(4) 1 階層上のディレクトリは".."で表す。

¥A
¥A¥A
¥A¥B¥A
¥B¥A

解答:エ

<解説>

移動経路は次のようになる。

  1. ¥A¥B:ルートディレクトリの下のAの下のB
  2. ..:カレントディレクトリの1階層上
  3. ..¥B:カレントディレクトリの1階層上の下のB
  4. .¥A :カレントディレクトリの下のA

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問題20

CASE ツールが提供する機能のうち,上流 CASE ツールに属するものはどれか。

DFD の作成支援
テストデータの作成支援
プログラムの自動生成
ライブラリの管理支援

解答:ア

<解説>

CASE(computer aided software engineering)ツールは、コンピューターを使用してソフトウエアの開発を支援するソフトウエアである。

CASEツールには、上流CASE、下流CASE、統合CASEなど多様なものがある。

上流CASE
上流工程であるシステム開発における要求定義、外部設計と内部設計を支援する
下流CASE
下流工程であるプログラム設計、プログラミング、テストと運用保守を支援する
統合CASE
システム開発における上流工程から下流工程まで全行程を支援する
上流CASE
× 下流CASE
× 下流CASE
× 下流CASE

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