必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度秋季解答

問題26

A社は製品Bの製造及び販売を行っている。このとき、製品Bの総原価を計算する方法のうち、適切なものはどれか。ここで、総原価は製品Bの販売までに要したすべての原価を指す。

製品Bの売上高-製品Bの営業費
製品Bの売上高-製品Bの製造原価
製品Bの製造原価+製品Bの営業費
製品Bの製造原価+製品Bの営業利益

解答:ウ

<解説>

総原価とは、製造原価に販売費及び一般管理費(営業費)を加えた費用のことである。

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問題27

MOTの説明として、適切なものはどれか。

企業が事業規模を拡大するに当たり、合併や買収によって他社の全部又は一部の支配権を取得することである。
技術に立脚する事業を行う企業が、技術開発に投資してイノベーションを促進し、事業を持続的に発展させていく経営の考え方のことである。
経営陣が金融関係などから資金調達して株式を買い取り、経営権を取得することである。
製品を生産するために必要となる部品や資材の量を計算し、生産計画に反映させる資材管理手法のことである。

解答:イ

<解説>

MOT(Management of Technology:技術経営)とは、イノベーションの創出をマネジメントし、新しい技術を取り入れながら事業を行う企業・組織が、持続的発展のために、技術を含めて総合的に経営管理を行い、経済的価値を創出していくための戦略を立案・決定・実行するものである。

× M&A(Mergers and Acquisitions)に関する説明である。
MOT(Management of Technology:技術経営)に関する説明である。
× MBO(Management Buy-Out)に関する説明である。
× MRP(Materials Requirements Planning)に関する説明である。

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問題28

別段の取決めがない請負契約の場合、民法に基づき、当事者である注文者又は請負者に課せられている義務のうち、適切なものはどれか。

請負人は、請け負った仕事を完成させる。
請負人は、請け負ったすべての仕事を自ら行う。
請負人は、仕事の完成後、その仕事に起因して発生した欠陥に対して恒久的に責任を負う。
注文者は、仕事に掛かる費用を請負人に前払いする。

解答:ア

<解説>

請負は請負人がある仕事を完成することを約し、注文者がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを内容とする契約である(632条)。

民法第632条
請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

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問題29

経営戦略の目標や目的を達成するうえで、重要な要因を表すものはどれか。

CSF
ERP
MRP
SCM

解答:ア

<解説>

CSF(Critical Success Factors:主要成功要因)は、経営戦略やITガバナンスなどを計画的に実施する際、その目標・目的を達成する上で決定的な影響を与える要因のことである。
× ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)は、企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の高効率化を図るための手法である。
× MRP (Material Requirements Planning:資材所要量計画)システムは、完成品レベルの生産計画に基づいてその生産に必要な資材の正味所要量を求め、品目、納期と併せて生産計画を作り、これを基準にして資材の手配を行うシステムである。
× SCM(Supply Chain Management)は、生産,在庫,購買,販売,物流などのすべての情報をリアルタイムに交換することによって,サプライチェーン全体の効率を大幅に向上させる経営手法である。

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問題30

災害による事業中断へのリスク対策として、データセンタを関東と関西の2か所に設置することにした。このリスク対策は、リスクマネジメントにおける四つのリスク対応のうち、どれに該当するか。

移転
回避
低減
保有

解答:ウ

<解説>

リスクマネジメントにおける四つのリスク対応は、下記のとおりである。

データセンタを関東と関西の2か所に設置することは、1か所のデータセンターが地震などで稼働できなくなっても代替のシステムを稼働させることで影響を最小限にすることができる。したがって、リスク低減に該当する。

リスク移転
契約を通じてリスクを第三者に移転すること
リスク回避
リスクの原因を除去すること
リスウ低減
損失の発生率を低下させること
リスウ保有
リスクに対して企業が自己負担すること

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