必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度秋季解答

問題31

業務をモデル化する際のモデリング手法の適切な組合せはどれか。

解答:ア

<解説>

DFD(Data Flow Diagram)
企業の業務プロセスを,データフロー,プロセス,ファイル,データ源泉/データ吸収の四つの基本要素で抽象化して表現するための技法である。
E-R図(Entity Relationship Diagram)
概念データモデルを,エンティティ,リレーションシップで表現することで,データ構造やデータ項目間の関係を明らかにするための技法である。
PERT(Program Evaluation and Review Technique)
製品開発の日程計画を立てる時に用いられる技法である。

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問題32

CD-ROMに記録されたPCのソフトウェアパッケージを購入することによって、購入者に帰属する権利はどれか。

CD-ROMに記録されたプログラムの使用権
CD-ROMに記録されたプログラムの著作権
プログラムの記録されたCD-ROMの意匠権
プログラムの記録されたCD-ROMの著作権

解答:ア

<解説>

ソフトウェアパッケージは、通常CD-ROM等の媒体で提供されているが、実質は目に見えないソフトウェアの「使用権」を使用許諾契約に基づいて購入している。

CD-ROMに記録されたプログラムの使用権は、購入者に帰属する
× CD-ROMに記録されたプログラムの著作権は、プログラムの開発者に帰属する。
× プログラムの記録されたCD-ROMの意匠権は、デザインの考案者に帰属する。
× プログラムの記録されたCD-ROMの著作権は、CD-ROMの開発者に帰属する。

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問題33

ITサービスマネジメントのプロセスには、インシデント管理、問題管理、リリース管理などの活動がある。問題管理の活動はどれか。

電子メールが送信できないと各部署から連絡があった。サービスを再開するためバックアップシステムを立ち上げた。
電子メールが送信できないと問合わせがあった。利用者にPCの設定を確認してもらったところ、電子メールアドレスが誤っていたので修正してもらった。
メールシステムがサーバのハードウェア障害でダウンした。故障したハードウェア部品の交換と確認テストを実施した。
メールシステムがダウンした。原因を究明するために情報システム部門の担当者とシステムを構築したベンダの技術者を招集し、情報収集を開始した。

解答:エ

<解説>

サービスサポートは、「インシデント管理」、「問題管理」、「構成管理」、「変更管理」、「リリース管理」の5つのプロセスで構成されている。

インシデント管理
迅速なサービスの復旧を行い、企業が行う事業活動への影響を最小限に抑える事を目的としたプロセス。
問題管理
インシデントや障害原因の追及と対策および再発防止策の策定を目的としたプロセス。
構成管理
ITサービスの構成アイテム(CI)情報の正確な収集、認識と収集した情報の維持管理および確認・監査を目的としたプロセス。
変更管理
ITサービスの構成アイテム(CI)情報の変更を安全確実かつ効率的に実施する事を目的としたプロセス。
リリース管理
変更管理プロセスで承認された内容を本番環境(ITサービス提供媒体)に正しく反映させる為の作業(リリース作業)をコントロールする事を目的としたプロセス。
× インシデント管理の活動である。
× サービスデスクの活動である。
× リリース管理の活動である。
問題管理の活動である。

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問題34

システム開発を上流工程から下流工程まで順番に進めるとき、システムの利用者によるテストの段階で大幅な手戻りが生じる可能性がある。それを防ぐために、早い段階で試作ソフトウェアを作成して利用者の要求事項を明確にする方法はどれか。

オブジェクト指向
スパイラルモデル
データ中心アプローチ
プロトタイピング

解答:エ

<解説>

× オブジェクト指向とは、ソフトウェアの設計や開発において、操作手順よりも操作対象に重点を置く考え方のことである。
× スパイラルモデルは,独立性の高い部分ごとに,設計,プログラミング,テストの開発工程を反復しながら完成度を高めていく開発手法である。
× データ中心アプローチとは、業務で扱うデータの構造や流れに着目し、システム設計を行う手法である。
プロトタイピングは、開発の初期段階で入出力画面などの具体的に動作する試作品(プロトタイプ)を作成し,これをたたき台として検討と修正を繰り返しながら,仕様を確定していく開発手法である。

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問題35

内部統制が有効に機能することを持続的に評価するプロセスはどれか。

暗号化対策
災害復旧対策
ベンチマーキング
モニタリング

解答:エ

<解説>

内部統制とは、企業などの組織内部において、違法行為や不正、ミスやエラーなどが行われることなく、組織が健全かつ有効・効率的に運営されるよう各業務で所定の基準や手続きを定め、それに基づいて管理・監視・保証を行うことである。

内部統制には、内部統制の目的を達成するために必要とされる6つの基本要素がある。

統制環境
組織の目標や指針、行動規範などを明確にし、組織の全員に周知することで意識を向上させる。
リスクの評価と対応
組織目標の達成を阻むと思われるリスクを識別・分析・評価することでリスクへの対応策を検討する。
統制活動
内部統制を業務活動の中に取り入れるために、方針や手続きを決定する。
情報と伝達
組織内全員が必要な情報を正確に取得・伝達・共有できるような環境を整備する。
モニタリング
内部統制が有効に機能していることを継続的に評価する。
ITへの対応
組織目標を達成するための方針や手続きを定めた上で、業務の実施において必要とする情報システムを適切に取り入れる。
× 暗号化対策とは、情報をやりとりする場合に、情報を暗号化して情報を第三者に分からないようにして情報が漏えいしたとしても被害を最小限にくいとめようとする考え方のことである。
× 災害復旧対策とは有事の際にリスクを最小にし速やかに復旧を図るための考え方のことである。
× ベンチマーキングとは、同じプロセスに関する優良・最高の事例(ベストプラクティス)を分析し、業務効率向上へとつなげる経営手法である。
モニタリングとは、内部統制が有効に機能していることを継続的に評価するプロセスをいう。モニタリングにより、内部統制は常に監視・評価及び是正されることになる。

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