- トップページ
- 応用情報技術者
- 平成30年度春季問題
- 平成30年度春季解答・解説
平成30年度春季解答
問題6
相違なるn 個のデータが昇順に整列された表がある。 この表をm 個のデータごとのブロックに分割し、各ブロックの最後尾のデータだけを線形探索することによって、目的のデータの存在するブロックを探し出す。 次に、当該ブロック内を線形探索して目的のデータを探し出す。 このときの平均比較回数を表す式はどれか。 ここで、m は十分大きく、n はm の倍数とし、目的のデータは必ず表の中に存在するものとする。
ア | |
イ | |
ウ | |
エ |
解答:イ
<解説>
解説省略問題7
オブジェクト指向プログラミングにおいて、同一クラス内に、メソッド名が同一であって、引数の型、個数又は並び順が異なる複数のメソッドを定義することを何と呼ぶか。
ア | オーバーライド |
イ | オーバーロード |
ウ | カプセル化 |
エ | 汎化 |
解答:イ
<解説>
ア | × | オーバーライド (override) とは、スーパークラスで定義されたメソッドをサブクラスで定義し直し、動作を上書き(変更)することである。 |
イ | 〇 | オーバーロードとは、プログラミング言語において同一の名前(シンボル)を持つ関数あるいはメソッドおよび同一の演算子記号について複数定義し、利用時にプログラムの文脈に応じて選択することで複数の動作を行わせる仕組みである。 |
ウ | × | カプセル化は、オブジェクトの内部状態を隠蔽し、外部からは、そのオブジェクトが提供するメソッドを通じてのみデータにアクセスできるようにする概念である。 |
エ | × | 汎化とは、様々なクラスやオブジェクトに共通する性質をまとめ、それらの共通の親クラス(スーパークラス)として定義することである。 |
問題8
再帰的な処理を実現するためには、再帰的呼び出した時のレジスタ及びメモリの内容を保存しておく必要がある。 そのための記憶管理方式はどれか。
ア | FIFO |
イ | LFU |
ウ | LIFO |
エ | LRU |
解答:ウ
<解説>
ア | × | FIFO(FirstInFirstOut)は、最初に入れたものを最初に取り出す(先に入れたものを先に出す)方式。 |
イ | × | LFU(Least frequently used)は、参照された頻度が最も少なかったデータを退避させたり、置換したり削除したりするキャッシュアルゴリズムのことである。 |
ウ | 〇 | LIFO(Last In, First Out, 後入れ先出)は、複数の対象を取り扱う順序を表した用語で、最初に入れたものを最後に取り出す(先に入れたものを後に出す)方式である。再帰的な処理を実行するためにはスタックが主に用いられる。スタックの特徴はLIFOである。 |
エ | × | LRU(Least Recently Used) は、データが最後に使われたのはいつであるかを記録し、最近最も使われなかったデータをキャッシュから削除するキャッシュアルゴリズムのこと。 |
問題9
プロセッサの高速化技法のひとつとして、同時に実行可能な複数の動作を、コンパイルの段階で一つの復号命令として、高速化を図る方式はどれか。
ア | CISC |
イ | MIMD |
ウ | RISC |
エ | VLIW |
解答:エ
<解説>
ア | × | CISC(Complex Instruction Set Computer)は,一つの命令で高度な処理を実現するアーキテクチャのことです。 |
イ | × | MIMD(Multile Instruction Multiple Data)は,複数のプロセッサをもつシステムにおいて,複数命令を同時実行し,かつ,処理データの流れが複数存在する処理形態のことです。 |
ウ | × | RISC(Reduce Instruction Set Computer)は,基本命令のみに限定したアーキテクチャのことです。 |
エ | 〇 | VLIW(Very Long Instruction Word)は,高速化技術の一つ。同時に実行可能な複数の動作をまとめて,一般的なプロセッサで使用される通常の命令よりも長い命令とし,それを1サイクルで実行することにより,実質的な命令の実行時間を短縮する形式のことです。 |
問題10
NAND型フラッシュメモリに関する記述として、適切なものはどれか。
ア | バイト単位で書込み、ページ単位で読み出しを行う。 |
イ | バイト単位で書込み及び読出しを行う。 |
ウ | ページ単位で書込み、バイト単位で読出しを行う。 |
エ | ページ単位で書込み及び読出しを行う。 |
解答:エ
<解説>
フラッシュメモリは不揮発性メモリの総称であり、NOR型とNAND型が存在する。
NAND型フラッシュメモリは、電源がなくても記憶を保持できる半導体メモリーの一種。
NAND型フラッシュメモリは、書き込み及び読み込みを高速に行うためにページ単位で実行される。
USBメモリやデジタルカメラのメモリカード、携帯電話、スマートフォンなどの記憶装置として幅広く使用されている。
お問い合わせ