必ず受かる情報処理技術者試験

当サイトは、情報処理技術者試験に合格するためのWebサイトです。
ITパスポート試験,基本情報技術者,応用情報技術者,高度試験の過去問題と解答及び詳細な解説を掲載しています。
  1. トップページ
  2. システム監査技術者
  3. 平成21年度春季問題
  4. 平成21年度春季解答・解説

平成21年度春季解答

問題6

情報戦略についてのシステム監査を行う場合、優先して監査すべき事項はどれか。

経営戦略との整合性を考慮しているか。
現行の情報戦略を反映しているか。
最新の情報技術を取り入れているか。
情報戦略実現のための解決目標を設定しているか。

解答:ア

<解説>

システム管理基準のⅠ.情報戦略 1.全体最適化 1.1 全体最適化の方針・目標では、次のように定められている。

1.1 全体最適化の方針・目標(6)

(1)ITガバナンスの方針を明確にすること。

(2)情報化投資及び情報化構想の決定における原則を定めること。

(3)情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定すること。

(4)組織体全体の情報システムのあるべき姿を明確にすること。

(5)システム化によって生ずる組織及び業務の変更の方針を明確にすること。

(6)情報セキュリティ基本方針を明確にすること。

(3)より正しい
× 情報戦略は将来に向けての経営戦略と整合性が取れていればよい。すなわち、現行の情報戦略を反映している必要はない。
× 必ずしも最新の情報技術を取り入れる必要はない。
× 情報戦略で設定するのは戦略目標である。解決目標の設定は情報戦略の後行程である。

問題へ

問題7

システム監査技法の一つである並行シミュレーション法はどれか。

監査対象プログラムのある部分の機能と特定し、本番データと異なるデータを使って処理論理の正確性を確かめる方法
監査人が用意した検証用プログラムと監査対象プログラムに同一のデータを入力して、両者の実行結果を比較する方法
正規の適用業務処理の中で、架空のテストデータを用いて、システム機能の信頼性や効率性を検証する不法
トランザクション処理を継続的に監視するために、監査人が用意した検証用プログラムをシステムに組み込んで本番データを処理する方法

解答:イ

<解説>

並行シミュレーション法とは、特定のアプリケーションプログラムに対し、監査人がテストプログラムを準備し、実際のデータを入力してその結果を本番プログラムと比較することによって正確性を検証する方法。

× 平行シュミレーション法では、本番データと同一のものを利用する。
正しい。
× 架空のデータを使用しても比較対象がないので検証にならない。
× 平行シュミレーション法は継続的監視に用いる方法ではない。

問題へ

問題8

金融庁の財務報告に係る内部統制報告制度におけるITに係る全般統制に該当するものはどれか。

エラーの修正と再処理
外部委託に関する契約の管理
業務別トランザクションデータの維持管理
入力情報の完全性、正確性、正当性などを確保する統制

解答:イ

<解説>

金融庁の財務報告に係る内部統制報告制度におけるITに係る全般統制では、例として次の4つを挙げている。

  1. システムの開発,保守に係る管理
  2. システムの運用,管理
  3. 内外からのアクセス管理などのシステムの安全性の確保
  4. 外部委託に関する契約の管理
× ITに係る業務処理統制に関する項目である。
4に該当する
× ITに係る業務処理統制に関する項目である。
× ITに係る業務処理統制に関する項目である。

問題へ

問題9

システム監査に関する記述のうち、適切なものはどれか。

公認会計士が任意の業務としてシステム監査を実施する場合がある。
システム監査人は、公認会計士が兼務することが望ましい。
システム監査は、公認会計士による監査の一環として必ず実施されるものである。
システム監査は内部監査であるので、公認会計士が実施することはない。

解答:ア

<解説>

公認会計士が任意の業務としてシステム監査を実施しても問題はない。
× 公認会計士がシステム監査人を兼務することは可能だが、望ましいわけではない。
× システム監査は、公認会計士による監査の一環として実施されるが、必須ではない。
× システム監査を公認会計士が実施することもある。

問題へ

問題10

内部統制として効果的な職務の分離の説明はどれか。

開発部門のプログラマが運用部門のオペレータを兼務しない。
購買管理で購入物品の検品と検品確認入力を同じ担当者が行わない。
資材管理で資材の搬入確認と搬入確認入力を兼務しない。
電子送金システムでシステムの始動と送金操作を同じ担当者が行わない。

解答:ア

<解説>

問題へ