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平成23年度特別解答
問題16
マイコンの出力ポートに接続されたランプ回路を図に示す。ランプが点灯するのはどの場合か。
解答:ア
<解説>
このMPUはアドレスバスとデータバスを共有している。したがって、MPUがアドレスを指定しながら同時にデータ転送を行なうことは出来ない。
そこで、MPUがまずアドレスを指定した上で、その状態をラッチ回路で保持し、続いてMPUがデータ転送する方法をとる。
ラッチ制御信号の動作条件から、アドレスバスにしていされている間に、ラッチ制御信号をHレベルにしてLレベルに戻す必要がある。
もし、アドレス指定終了後に、ラッチ制御信号をLラベルにするとアドレス指定されていない状態が保持されることになりEPROMに対するアドレス指定を保持できなくなるからである。
したがって、アが正解である。
問題17
MPUがもつウェイト機能及びレディ機能の使い方として、適切なものはどれか。
ア | MPUとDMAコントローラとのバス調停を行う。 |
イ | OSが実行すべきタスクがないときに、MPUをウェイト状態とする。 |
ウ | アクセス速度の遅いメモリにMPUを同期させる。 |
エ | 入出力装置の処理完了をMPUに知らせる。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | バスアビータの説明である。 |
イ | × | OSが実行すべきタスクがないときのMPUはアイドル状態である。 |
ウ | ○ | MPUのウェイト機能やレディ機能は、CPUに比べてスピードの遅い(バスに接続された)メモリやI/Oと同期をとる機能である。 |
エ | × | 入出力割込みの説明である。 |
問題18
TCP/IPネットワークで使用されるARPの説明として、適切なものはどれか。
ア | IPアドレスからMACアドレスを得るためプロトコル |
イ | IPアドレスからホスト名(ドメイン名)を得るためのプロトコル |
ウ | MACアドレスからIPアドレスを得るためのプロトコル |
エ | ホスト名(ドメイン名)からIPアドレスを得るためのプロトコル |
解答:ア
<解説>
ARP(Address Resolution Protoco)とは、TCP/IPネットワークにおいて、IPアドレスからEthernetの物理アドレス(MACアドレス)を求めるのに使われるプロトコルである。
ア | ○ | ARP(Address Resolution Protoco)の説明である。 |
イ | × | DNS(Domain Name System)の説明である。 |
ウ | × | RARP(Reverse Address Resolution Protocol)の説明である。 |
エ | × | DNS(Domain Name System)の説明である。 |
問題19
ICカードの耐タンパ性を高める対策はどれか。
ア | ICカードとICカードリーダとが非接触の状態で利用者を認証して、利用者の利便性を高めるようにする。 |
イ | 故障に備えてあらかじめ作成した予備のICカードを保管し、故障時に直ちに予備カードに交換して利用者がICカードを続けられるようにする。 |
ウ | 信号の読み出し用プローブの取付けを検出するとICチップ内の保存情報を消去する回路を設けて、ICチップ内の情報を容易に解析できないようにする。 |
エ | 退職者のICカードは業務システム側で利用を停止して、ほかの利用者が使用できないようにする。 |
解答:ウ
<解説>
耐タンパ性とは、物理的あるいは論理的に内部の情報を読み取られることに対する耐性のことである。
ア | × | 非接触型ICカードの説明である。 |
イ | × | 冗長化による信頼性を高める対策である。 |
ウ | ○ | 耐タンパ性を高める対策である。 |
エ | × | 運用面で安全性を高める対策である。 |
問題20
図は、階層化されたDFDにおける、あるレベルのDFDの一部である。 プロセス1を子プロセスに分割して詳細化したDFDのうち、適切なものはどれか。 ここで、プロセス1の子プロセスは、プロセス1-1、1-2及び1-3と表す。
解答:イ
<解説>
DFDとは、システム間のデータの流れを、4つの記号を用いて示す図式化方式のことである。
問題のDFDでは、プロセス1の入力:2,出力:2である。
ア | × | 入力:1,出力:2である。 |
イ | ○ | 入力:2,出力:2である。 |
ウ | × | 入力:2,出力:1である。 |
エ | × | 入力:2,出力:2である。しかし、1-2に対する入力がない。 |
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