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平成22年度春季解答
問題11
ある市場が今後、拡大、現状維持、縮小する場合の商品A,B,Cの販売利益が表のとおり見込まれており、拡大、現状維持、縮小する確率がそれぞれ0.2、0.5、0.3であるとき、どの商品を販売すると予想利益が最高となるか。ここで、商品の予想利益は販売利益の期待値から開発コストを差し引いたものとし、各商品A,B,Cの開発コストは、それぞれ20億円、10億円、15億円とする。
ア | A |
イ | B |
ウ | C |
エ | A,B,Cどれでも同じ |
解答:イ
<解説>
- 商品A~商品Cの期待値を計算する。
商品A : 60×0.2+50×0.5+40×0.3=49 商品B : 80×0.2+40×0.5+20×0.3=42 商品C : 100×0.2+50×0.5+0×0.3=40 - 商品A~商品Cの予想利益(※販売利益の期待値から開発コストを差し引いたもの)を計算する。
商品A : 49-20=29 商品B : 42-10=32 商品C : 40-15=25
よって、商品B>商品A>商品Cとなる。したがって、イが正解である。
問題12
ソフトウェアライフサイクルの主プロセスを、企画、要件定義、開発、運用、保守に分け、企画プロセスでシステム化計画の立案を行うとき、そこで実施する作業として、適切なものはどれか。
ア | 対象業務の業務内容やルール、制約などの業務要件を明らかにする。 |
イ | 対象業務を確認・分析し、業務機能をモデル化する。 |
ウ | 対象システムの機能及び能力、セキュリティなどのシステム要件を明らかにする。 |
エ | 対象システムをテストするためのテスト仕様書を作成する。 |
解答:イ
<解説>
システム開発プロセスは、企画プロセス→要件定義プロセス→開発プロセス→運用プロセス→保守プロセスの順番で行われる。
ア | × | 要件定義プロセスで実施する作業である。 |
イ | ○ | 企画プロセス(業務モデル作成)で実施する作業である。 |
ウ | × | 開発プロセス(要求定義)で実施する作業である。 |
エ | × | 開発プロセス(テスト)で実施する作業である。 |
問題13
ASPの説明として、適切なものはどれか。
ア | インターネットに接続する通信回線を提供する事業者、又はそのサービス形態 |
イ | 会員になったユーザが閲覧できる、閉じたコミュニティを形成するインターネット上のサービス |
ウ | サーバ上のアプリケーションソフトウェアを、インターネット経由でユーザに提供する事業者、又はそのサービス形態 |
エ | 情報システムをハードウェアやソフトウェアといった製品からの視点ではなく、ユーザが利用するサービスという視点から構築していこうとする考え方 |
解答:ウ
<解説>
ASP(Application Service Provider)とは、 サーバー上にインストールされたアプリケーションソフトを、インターネット経由でユーザーに提供する事業者、またはそのサービス形態のことである。
提供するソフトの種類は、業務用ソフトやグループウエア、個人用のスケジュール管理ソフトなど多岐にわたる。
ア | × | ISP(Internet Services Provider:インターネット接続業者)に関する説明である。 |
イ | × | SNS(Social Networking Service)に関する説明である。 |
ウ | ○ | ASP(Application Service Provider)に関する説明である。 |
エ | × | SOA (Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)に関する説明である。 |
問題14
業務プロセスの分析時に作成するDFDの説明として、適切なものはどれか。
ア | 業務で扱う各種のデータと、それらの相互関係を示す。 |
イ | 業務で扱う各種のデータを、集合から要素へと階層的に詳細化して示す。 |
ウ | 業務を構築する処理と、その間で受け渡されるデータの流れを示す。 |
エ | 業務を構築する処理の内容を、概要から詳細へと階層的に示す。 |
解答:ウ
<解説>
DFD(Data Flow Diagram)は、企業のビジネスプロセスを,データフロー,プロセス,ファイル,データ源泉/データ吸収の四つの基本要素で抽象化して表現するための技法である。
ア | × | E-R図に関する説明である。 |
イ | × | DFDでは、集合から要素へと階層的に詳細化して示さない。 |
ウ | ○ | 業務を構築する処理と、その間で受け渡されるデータの流れを示す。 |
エ | × | WBS(Work Break downstructure)に関する説明である。 |
問題15
組込みソフトウェアに該当するものはどれか。
ア | 工業製品の設計や図面の作成、モデリングなどを行うソフトウェア |
イ | 自動車のエンジンに供給する燃料の量を制御するソフトウェア |
ウ | ディジタルカメラで撮影した画像の編集を、PCで行うソフトウェア |
エ | 表計算ソフトの機能の一つとして、マクロ計算を行うソフトウェア |
解答:イ
<解説>
組込みソフトウェアとは、産業機器や家電製品などに内蔵される、特定の機能を実現するための組込みシステム上のソフトウエアのことである。
ア | × | 工業製品の設計や図面の作成、モデリングなどを行うソフトウェアであるCAD(Computer Aided Design)は組込みソフトウェアには該当しない。 |
イ | ○ | 自動車のエンジンに供給する燃料の量を制御するソフトウェアは、組込みソフトウェアである。 |
ウ | × | ディジタルカメラで撮影した画像の編集を、PCで行うソフトウェアであるフォトレタッチソフトは組込みソフトウェアには該当しない。 |
エ | × | エクセルなどの表計算ソフトは組込みソフトウェアには該当しない。 |
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