平成22年度春季解答

問題66

PCのキャッシュメモリを説明したものはどれか。

ア	CPUコアと主記憶の間にあって、データを高速に読み書きするためのメモリ
イ	同じ内容のデータを同時に2か所に記録して、信頼性を高めるためのメモリ
ウ	主記憶容量を超える大きさのプログラムでも動作させることができる仕組みをもつメモリ
エ	主記憶を複数のブロックに分割することによって、同時アクセスを可能にするメモリ

解答：ア

＜解説＞

キャッシュメモリ (cache memory) は、CPUなど処理装置がデータや命令などの情報を取得/更新する際に主記憶装置やバスなどの遅延／低帯域を隠蔽化させ、処理装置と記憶装置の性能差を埋めるために用いる高速小容量メモリのことである。

よって、アが正解である。

ア	○	CPUコアと主記憶の間にあって、データを高速に読み書きするためのメモリ
イ	×	同じ内容のデータを同時に2か所に記録して、信頼性を高めるためのメモリではない。
ウ	×	仮想メモリに関する説明である。
エ	×	メモリインタリーブに関する説明である。

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問題67

表のA列とB列に0から9までの数字のすべての組合せが入っており、全部で100行ある。表からA列の値がB列の値以下である行をすべて取り除く。残りは何行あるか。

ア	40
イ	45
ウ	50
エ	55

解答：イ

＜解説＞

「表からA列の値がB列の値以下である行をすべて取り除く」とは、AがBより大きい（A>B）行を抽出するということである。

よって、下図より0+1+2+3+4+5+6+7+8+9=45となる。

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問題68

ネットワークにおいて、外部からの不正アクセスを防ぐために内部ネットワークと外部ネットワークの間に置かれるものはどれか。

ア	DNSサーバ
イ	サーチエンジン
ウ	スイッチングハブ
エ	ファイアウォール

解答：エ

＜解説＞

ア	×	DNSサーバとは、インターネット上でドメイン名を、IPアドレスに変換するコンピュータである。
イ	×	サーチエンジンとは、インターネットで公開されている情報をキーワードなどを使って検索できるWebサイトのことである。
ウ	×	スイッチングハブは、ネットワークにおいて中継をおこなう機器（ハブ）の一種である。
エ	○	ファイアーウォール（Firewall：防火壁）は、インターネットに接続したコンピューターやネットワークに対する、外部からの侵入を防ぐためのソフトウエアである。

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問題69

二つの集合ＡとＢについて、常に成立する関係を記述したものはどれか。ここで、（Ｘ∩Ｙ）はＸとＹの共通部分（積集合）、（Ｘ∪Ｙ）はＸ又はＹの少なくとも一方に属する部分（和集合）を表す。

ア	（Ａ∩Ｂ）は、Ａでない部分の部分集合である。
イ	（Ａ∩Ｂ）は、Ａの部分集合である。
ウ	（Ａ∪Ｂ）は、（Ａ∩Ｂ）の部分集合である。
エ	（Ａ∪Ｂ）は、Ａの部分集合である。

解答：イ

＜解説＞

ア	×	（Ａ∩Ｂ）は、Ａの部分集合である。
イ	○	（Ａ∩Ｂ）は、Ａの部分集合である。
ウ	×	（Ａ∩Ｂ）は、（Ａ∪Ｂ）の部分集合である。
エ	×	（Ａ∪Ｂ）は、Ａの部分集合ではない。

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問題70

共通鍵暗号方式では、通信の組合せごとに鍵が1個必要となる。例えばA～Dの4人が相互に通信を行う場合は、AB,AC,AD,BC,BD,CDの組合せの6個の鍵が必要である。10人が相互に通信を行うためには何個の鍵が必要か。

ア	15
イ	20
ウ	45
エ	50

解答：ウ

＜解説＞

	共通鍵暗号方式の鍵の数	＝	n(n -1) ÷ 2
		＝	10(10 -1) ÷ 2
		＝	90÷2
		＝	45

【別解】

₁₀C₂=10×9/2×1=45

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