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平成25年度春季解答
問題46
ソフトウェアの品質特性を,機能性,使用性,信頼性,移植性などに分類した場合,機能性に該当するものはどれか。
ア | 障害発生時にデータを障害前の状態に回復できる。 |
イ | 仕様書どおりに操作ができ,適切な実行結果が得られる。 |
ウ | 他のOS環境でも稼働できる。 |
エ | 利用者の習熟時聞が短い。 |
解答:イ
<解説>
ソフトウェアの品質特性とは、6つの品質特性に分類される。
- 機能性
- ソフトウェアが、指定された条件の下で利用されるときに、明示的及び暗示的必要性に合致する機能を提供するソフトウェア製品の能力
- 信頼性
- 指定された条件の下で利用するとき、指定された達成水準を維持するソフトウェア製品の能力
- 使用性
- 指定された条件の下で利用するとき、理解、習得、利用でき、利用者にとって魅力的であるソフトウェア製品の能力ccc
- 効率性
- 明示的な条件の下で、使用する資源の量に対比して適切な性能を提供するソフトウェア製品の能力
- 保守性
- 修正のしやすさに関するソフトウェア製品の能力。修正は、是正若しは向上、又は環境の変化、要求仕様の変更及び機能仕様の変更にソフトウェアを適応させることを含めてもよい。
- 移植性
- ある環境から他の環境に移すためのソフトウェア製品の能力。
ア | × | 信頼性に関する説明である。 |
イ | ○ | 機能性に関する説明である。 |
ウ | × | 移植性に関する説明である。 |
エ | × | 使用性に関する説明である。 |
問題47
システム監査人は,監査対象者と利害関係を有することは許されない。そのことを何と呼ぶか。
ア | システム監査人の監査能力 |
イ | システム監査人の実務経験 |
ウ | システム監査人の独立性 |
エ | システム監査人のプレゼンテーション能力 |
解答:ウ
<解説>
経済産業省が定める「システム監査基準」にはシステム監査人の独立性、客観性について以下のように記されている。
- 外観上の独立性
- システム監査人は、システム監査を客観的に実施するために、監査対象から独立していなければならない。監査の目的によっては、被監査主体と身分上、密接な利害関係を有することがあってはならない。
- 精神上の独立性
- システム監査人は、システム監査の実施に当たり、偏向を排し、常に公正かつ客観的に監査判断を行わなければならない。
したがって、ウが正解である。
問題48
ファンクションポイント法の説明はどれか。
ア | 外部入力や外部出力などの機能の数と難易度を基に開発規模を見積もる。 |
イ | 過去の類似プロジェクトの実績を基に開発規模を見積もる。 |
ウ | ソフトウェアのソースコードの行数を基に工数を見積もる。 |
エ | プロジェクトの作業を最も詳細な作業に分割してそれぞれの工数を見積もり,集計することによって全体の工数を見積もる。 |
解答:ア
<解説>
ファンクションポイント法は、ソフトウエアの規模や開発工数を見積もるための手法の1つである。
ファンクション・ポイント法では開発する業務システムが扱う外部入力などの5種類のデータを拾い上げ,さらに処理の複雑さなどの14項目から定めた補正係数を掛け合わせてファンクション・ポイント数を求める。その上で過去に開発したシステムのファンクション・ポイント数と照合して工数を決める。
したがって、アが正解である。
問題49
システム開発を,システム要件定義,外部設計,内部設計,プログラミングの順で進めるとき,画面のレイアウトや帳票の様式を定義する工程として,最も適切なものはどれか。
ア | システム要件定義 |
イ | 外部設計 |
ウ | 内部設計 |
エ | プログラミング |
解答:イ
<解説>
ア | × | システム要件定義とは、システムやソフトウェアの開発において、実装すべき機能や満たすべき性能などのを明確にしていく工程である。 |
イ | ○ | 外部設計とは、ソフトウェアや情報システムの開発工程の一つで、利用者に提供する機能や操作感などを定義する工程である。 具体的には次のような作業を行なう。
|
ウ | × | 内部設計とは、内部設計(ID)とは、ソフトウェアや情報システムの開発工程の一つで、全体の構成や行うべき処理の詳細など実装に必要な仕様を定義する工程である。 |
エ | × | プログラミングとは、プログラムを作成することにより、人間の意図した処理を行うようにコンピュータに指示を与える工程である。 |
問題50
システム開発の節目ことに,プロジェクト全体に必要なコストの見積もりを行った。見積もりの精度が最も高い時点はどれか。
ア | システム化計画時 |
イ | 設計終了時 |
ウ | プログラミング終了時 |
エ | 要件確定時 |
解答:ウ
<解説>
システム開発においては、予期せぬリスクが発生し、作業の遅れなどによって余分なコストがかかることがある。
したがって、システム開発の末期段階では、初期段階で見積もっていたコストよりも多くのコストが必要になることがあります。
すなわち、後工程になればなるほど、見積もりの精度は高くなるので、ウが正解である。
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