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- 平成22年度秋季問題
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平成22年度秋季解答
問題11
次の表定義において、“在庫”表の製品番号に定義された参照制約によって拒否される可能性のある操作はどれか。ここで、実線は主キーを、破線は外部キーを表す。
ア | “在庫”表の行削除 |
イ | “在庫”表の表削除 |
ウ | “在庫”表への行追加 |
エ | “製品”表への行追加 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 在庫表を削除しても製品表との間に不整合は発生しない。 |
イ | × | 在庫表そのものを削除しても製品表との間に不整合は発生しない。 |
ウ | ○ | 製品が登録されていないと在庫は追加できない。したがって参照制約によって拒否される可能性のある操作である。 |
エ | × | 製品を追加しても在庫表との間に不整合は発生しない。 |
問題12
図のnようなIPネットワークのLAN環境で、ホストAからホストBにパケットを送信する。LAN1において、パケット内のイーサネットフレームのあて先とIPデータグラムのあて先の組合せとして、適切なものはどれか。ここで、図中のMACn/IPmはホスト名又はルータがもつイン タフェースのMACアドレスとIPアドレスを示す。
解答:ウ
<解説>
- 送信元(ホストA)から送信されたIPパケットはルータに中継されてLANからLANへと中継されて送信先(ホストB)に届く。
⇒よって、IPデータグラムのあて先はホストBのIPアドレスIP2となる。 - 送信元(ホストA)からルータ,ルータから送信先(ホストB)までの中継はイーサネットフレームによって届く。送信元(ホストA)から送信されたIPデータグラムはイーサネットフレームに変換されルータに届けられる。
⇒よって、イーサネットフレームのあて先MACアドレスはルータのMAC3となる。
したがって、ウが正解である。
問題13
ほかのコンピュータ上にあるデータやサービスを呼び出すためのプロトコルで、メッセージ記述がXMLのヘッダとボディで構成されているものはどれか。
ア | CORBA |
イ | DCOM |
ウ | SIP |
エ | SOAP |
解答:エ
<解説>
ア | × | CORBA(Common Object Request Broker Architecture )とは、OMG(Object Management Group)によって策定された、様々なプラットフォームでの分散処理の連携を実現するための基本仕様のことである。 |
イ | × | DCOM(Distributed Component Object Model)は、Microsoft社が策定した分散オブジェクト技術の仕様である。 |
ウ | × | SIP(Session Initiation Protocol)とは 2 つ以上のクライアント間でセッションを確立するための通信プロトコルである。 |
エ | ○ | SOAP(Simple Object Access Protocol)とは、XMLとHTTPなどをベースとした、他のコンピュータにあるデータやサービスを呼び出すための通信プロトコルである。SOAPメッセージはXMLで記述されSOAPヘッダとSOAPボディを含んでいる。 |
問題14
公開鍵暗号方式によって、暗号を使ってn人が相互に通信する場合、異なる鍵は全体で幾つ必要になるか。ここで、公開鍵、秘密鍵をそれぞれ一つと考える。
ア | n+1 |
イ | 2n |
ウ | n(n-1)/2 |
エ | log2n |
解答:イ
<解説>
共通鍵暗号方式および公開鍵暗号方式の鍵の数は次の式で求めることができる。
- 共通鍵方式
- n(n -1) ÷ 2
- 公開鍵暗号方式
- 2n
したがって、イが正解である。
問題15
プログラム実行中の特定の時点で成立する変数間の関係や条件を記述した論理式を埋め込んで、そのプログラムの正当性を検証する手法はどれか。
ア | アサーションチェック |
イ | コード追跡 |
ウ | スナップショットダンプ |
エ | テストカバレッジ分析 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | アサーションチェックは、変数の間で論理的に成立するような条件をプログラムに埋め込み、実行時にその条件を満たしていることを検証するツールである。 |
イ | × | コード追跡は、プログラムのソースコードを順を追って追跡して誤りを見つける手法である。 |
ウ | × | スナップショットダンプは、プログラム中に埋め込んだデバッグ用のコードを実行するたびに、メモリやレジスタの内容を書き出す。 |
エ | × | テストカバレッジ分析は、テスト網羅率を確認するための手法である。 |
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