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平成22年度秋季解答
問題16
マッシュアップに該当するものはどれか。
ア | 既存のプログラムから、そのプログラムの仕様を導き出す。 |
イ | 既存のプログラムを部品化し、それらの部品を組み合わせて、新規プログラムを開発する。 |
ウ | クラスライブラリを利用して、新規プログラムを開発する。 |
エ | 公開されている複数のサービスを利用して、新たなサービスを提供する。 |
解答:エ
<解説>
マッシュアップ(Mashup)とは、複数の Web サービスの API を組み合わせ、あたかも一つの Web サービスのようにする機能のことである。
ア | × | リバースエンジニアリングに該当する。 |
イ | × | コンポーネント指向プログラミングに該当する。 |
ウ | × | オブジェクト指向プログラミングに該当する。 |
エ | ○ | マッシュアップ(Mashup)に該当する。 |
問題17
特許権に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | A社が特許を出願するより前に独自に開発して発売した製品は、A社の特許権の侵害にならない。 |
イ | 組込み機器におけるハードウェアは特許権で保護されるが、ソフトウェアは保護されない。 |
ウ | 審査を受けて特許権を取得した後に、特許権が無効となることはない。 |
エ | 先行特許と同一の技術であっても、独自に開発した技術であれば特許権の侵害にならない。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | A社が特許を出願するより前に独自に開発して発売した製品には先使用による実施権が認められる。したがって、A社の特許権の侵害にならない。 |
イ | × | 特許権によってソフトウェア(プログラム)も保護される。 |
ウ | × | 特許権を取得した後でも、特許無効審判,特許料の不納,特許の有効期限消滅等の理由によって特許権が無効となることがある。 |
エ | × | 独自に開発した技術であっても先行特許に同一の技術があった場合は特許権の侵害となる。(先願主義) |
問題18
WBSの構成要素であるワークパッケージに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | ワークパッケージは、OBSのチームに、担当する人員を割り当てたものである。 |
イ | ワークパッケージは、関連のある要素成果物をまとめたものである。 |
ウ | ワークパッケージは、更にアクティビティに分解される。 |
エ | ワークパッケージは、一つ上位の要素成果物と1対1に対応する。 |
解答:ウ
<解説>
WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、プロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図である。WBSでは、プロジェクトの成果物をできるだけ細かい単位に分解し、階層的に構造化していく。
WBSの最下位レベルの作業が、ワークパッケージで必要に応じていくつかのマネジメントしやすい大きさのアクティビティに分解される。
ア | × | WBSのワークパッケージごとにOBS(組織ブレークダウンストラクチャ)を割当てる。 |
イ | × | ワークパッケージは、WBSで分解された最下位レベルにある要素成果物である。 要素成果物をまとめたものはさらに分解可能なので、ワークパッケージではない。 |
ウ | ○ | ワークパッケージをスケジュール管理しやすい単位にさらに細分化することをアクティビティという。 |
エ | × | WBSでは、上位から買いに向けて分解していくことになるので、上位との関係は1対多になる。 |
問題19
アローダイアグラムで表される作業A~Hを見直したところ、作業Dだけが短縮可能であり、その所要日数を6日間に短縮できることが分かった。作業全体の作業日数は何日間短縮できるか。
ア | 1 |
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
解答:ウ
<解説>
- 所要日数を短縮する前のクリティカルパスおよび最速開始日は次のようになる。
- 所要日数を短縮した後のクリティカルパスおよび最速開始日は次のようになる。
- 31日から21日になったので所要日数は3日間短縮できる。
したがって、作業Eの最遅開始日は(ウ)3日である。
問題20
次の処理条件でサーバ上のファイルを磁気テープにバックアップするとき,バックアップの運用に必要な磁気テープは何本か。
[処理条件] | |
(1) | 毎月初日(1日)にフルバックアップを取る。フルバックアップは1回につき磁気テープ1本を必要とする。 |
(2) | フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップまでは,毎日,差分バックアップを取る。差分バックアップは,差分バックアップ用として別の磁気テープ1本に追記し,1か月分が1本に記録できる。 |
(3) | 常に6か月前の同一日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できることを保証する。ただし,6か月前の同一日が存在しない場合は,当該月の月末日以降のデータについて,指定日の状態にファイルを復元できることを保証する。 (例: 10 月 31 日の場合,4月 30 日以降のデータについて,指定日の状態にファイルを復元できることを保証する。) |
ア | 12 |
イ | 13 |
ウ | 14 |
エ | 15 |
解答:ウ
<解説>
処理条件より次の事が分かる。
- 毎月磁気テープが1本,フルバックアップ用に必要
⇒4月,5月,6月,7月,8月,9月のそれぞれ初日分⇒7本 - 毎月磁気テープが1本,差分バックアップ用に必要⇒7本
⇒4月,5月,6月,7月,8月,9月の各月分
したがって、7本+7本=14本のテープが必要である。
よってウが正解である。
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