必ず受かる情報処理技術者試験

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平成23年度秋季解答

問題6

MTBFがx時間、MTTRがy時間のシステムがある。使用条件が変わったので、MTBF、MTTRがともに従来の1.5倍になった。新しい使用条件での稼働率はどうなるか。

x、yの値によって変化するが、従来の稼働率よりは大きい値になる。
従来の稼働率と同じ値になる。
従来の稼働率の1.5倍になる。
従来の稼働率の2/3倍になる。

解答:イ

<解説>

稼働率は次式で計算することができる。

  稼働率 = MTBF
MTBF+MTTR
MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)
ある機器やシステムが故障するまでの時間の平均値。
MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間)
故障したコンピュータシステムの復旧にかかる時間の平均値。

MTBFとMTTRを両方とも1.5倍しても

1.5×MTBF = MTBF
1.5×MTBF+1.5×MTTR MTBF+MTTR

となる。

したがって、(イ)従来の稼働率と同じ値になる。

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問題7

タスクのディスパッチの説明として、適切なものはどれか。

あるタスクの実行中に、別のタスクに切り替え、かつ実行権を渡すこと
各タスクの実行順序を決定すること
タスクの内部状態、置かれた状況、与えられた条件など、タスクの実行に必要な各種情報のこと
複数のタスクを同時に実行しているかのように見せかけた状態のこと

解答:ア

<解説>

ディスパッチとは、あるタスクを実行しているときに入出力命令の実行によってCPU が遊休(アイドル)状態になると他のタスクに CPU を割り当てる機能のことである。

ディスパッチの説明である。
× タスクスケジューリングの説明である。
× タスクのコンテキストの説明である。
× タイムシェアリングシステムの説明である。

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問題8

図の論理回路において、S=1、R=1、X=0、Y=1のとき、Sを一旦0にした後、再び1に戻した。この操作を行った後のX、Yの値はどれか。

X=0,Y=0
X=0,Y=1
X=1,Y=0
X=1,Y=1

解答:ウ

<解説>

  1. 初期の状態は次のようになる。
  2. Sをいったん0にすると次のようになる。
  3. Sを再び1に戻すと次のようになる。

よってウが正解である。

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問題9

フールプルーフに該当するものはどれか。

更新の対象となるデータをコピーして保存する。
入力したデータの取消し操作を行うことができるようにする。
メニュー画面上の使用権限のない機能は、実行できないようにする。
利用者の操作内容をログとして保存する。

解答:ウ

<解説>

フールプルーフとは、工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくことである。

よってウが正解である。ア,イ,エは、誤動作を未然に防止する対策ではなく誤動作の原因を事後的に追究したり、元の正しい状態に戻すための対策である。

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問題10

価格設定年月日にNULLを含む“商品"表に対して、次の問合せを行った。この検索結果の行数は幾つか。

SELECT 商品コード FROM 商品 WHERE 価格設定年月日 < '2011-12-01'


1
2
3
4

解答:イ

<解説>

S003は価格設定年月日は、NULLなので対象外である。

S004の価格設定年月日は、2011-12-01より小さくないので対象外である。

よって、下図のようになる。

したがって、イが正解である。

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