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平成23年度秋季解答
問題11
元のデータベースと同じ内容の複数のデータベースをあらかじめ用意しておき、元のデータベースの更新に対し、非同期にその内容を複数データベースに反映する手法はどれか。
ア | 2相コミットメント |
イ | クラスタリング |
ウ | ミラーリング |
エ | レプリケーション |
解答:エ
<解説>
ア | × | 2相コミットメント制御とは、複数のデータベースの内容を更新するトランザクション処理において、処理が矛盾しないよう整合性を保つための手法である。 |
イ | × | クラスタリングとは、複数のコンピュータを連結し、利用者や他のコンピュータに対して全体で1台のコンピュータであるかのように振舞わせる技術である。 |
ウ | × | ミラーリングは、2台のディスクに同じデータを同時に書込み,信頼性を向上させる技術である。 |
エ | ○ | レプリケーションとは、あるデータベースとまったく同じ内容の複製(レプリカ)を別のコンピュータ上に作成し、常に内容を同期させる機能である。 |
問題12
ルータの機能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | MACアドレステーブルの登録情報によって、データフレームをあるポートだけに中継するか、全てのポートに中継するかを判断する。 |
イ | OSI基本参照モデルのデータリンク層において、ネットワーク同士を接続する。 |
ウ | OSI基本参照モデルのトランスポート層からアプリケーション層までの階層で、プロトコル変換を行う。 |
エ | 伝送媒体やアクセス制御方式の異なるネットワークの接続が可能であり、送信データのIPアドレスを識別し、データの転送経路を決定する。 |
解答:エ
<解説>
ルータは、異なるネットワークを相互接続する機器である。プロトコルを判断し、あて先によって転送するかしないかを判断したり、複数の経路がある場合はどの経路を選択すれば最適かを制御する。
ア | × | スイッチングハブの説明である。 |
イ | × | ブリッジの説明である。 |
ウ | × | ゲートウェイの説明である。 |
エ | ○ | ルータの説明である。 |
問題13
電子メールの内容の機密性を高めるために用いられるプロトコルはどれか。
ア | IMAP4 |
イ | POP3 |
ウ | SMTP |
エ | S/MIME |
解答:エ
<解説>
ア | × | IMAP4(Internet Message Access Protocol Version 4)は、インターネットやイントラネット上で、電子メールを保存しているサーバからメールを受信するためのプロトコルである。 |
イ | × | POP3(Post Office Protocol version 3)は、インターネットやイントラネット上で、電子メールを保存しているサーバからメールを受信するためのプロトコルである。 |
ウ | × | SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、インターネット、イントラネット上で、電子メールを転送するための通信プロトコルである。 |
エ | ○ | S/MIME(Secure / Multipurpose Internet Mail Extensions)とは、電子メールのセキュリティを向上する暗号化プロトコルである。 |
問題14
ディジタル署名を生成するときに、発信者がメッセージのハッシュ値をディジタル署名に変換するのに使う鍵はどれか。
ア | 受信者の公開鍵 |
イ | 受信者の秘密鍵 |
ウ | 発信者の公開鍵 |
エ | 発信者の秘密鍵 |
解答:エ
<解説>
ディジタル署名では、発信者の秘密鍵で暗号化した署名を,受信者が発信者の公開鍵により復号できるか否かにより,その署名が正当な送信者のものであるか否かの検証処理をする。
したがって、エが正解である。
問題15
パケットフィルタリング型ファイアウォールのフィルタリングルールを用いて、本来必要なサービスに影響を及ぼすことなく防げるものはどれか。
ア | 外部に公開していないサービスへのアクセス |
イ | サーバで動作するソフトウェアのセキュリティの脆弱性を突く攻撃 |
ウ | 電子メールに添付されたファイルに含まれるマクロウイルスの侵入 |
エ | 電子メール爆弾などのDoS攻撃 |
解答:ア
<解説>
パケットフィルタリングとは、ルータやファイヤーウォールなどを経由して行われる通信(データ・パケット)に対して、IPアドレスやポート番号などの情報によって、送られてきたパケットを中継(許可)するべきか、それとも遮断(拒否)するべきかの判断を行う機能である。
ア | ○ | 外部に公開していないサービスへのアクセスは、パケットフィルタリングによって防ぐことができる。 |
イ | × | サーバで動作するソフトウェアのセキュリティの脆弱性を突く攻撃は、正常な通信手段を使って行われる。 したがって、パケットフィルタリングによって防ぐことはできない。 |
ウ | × | 電子メールに添付されたファイルの中身までをパケットフィルタリングでは検査しない。 したがって、パケットフィルタリングによって防ぐことはできない。 |
エ | × | パケットフィルタリングで電子メールのパケットそのものを遮断することは可能だが正常な電子メールも遮断することとなる。 したがって、パケットフィルタリングによって防ぐことはできない。 |
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