必ず受かる情報処理技術者試験

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平成23年度秋季解答

問題21

ITサービスマネジメントの変更管理プロセスにおける変更要求の扱いのうち、適切なものはどれか。

緊急の変更要求に対応するために、変更による影響範囲などについてのアセスメントを実施せずに実装した。
顧客からの変更要求だったので、他の変更要求より無条件に優先して実装した。
変更要求が漏れなく管理するために、承認されなかった変更要求も記録した。
法改正への対応だったので、変更に要するコストは見積もらずに実装した。

解答:ウ

<解説>

× 緊急の変更要求でも、変更による影響範囲などのアセスメント(リスクの洗い出し,リスクの評価・分析)は実施しなければならない。
× 顧客からの変更要求であっても、優先順位によって実装しなけらばならない。
すべての変更要求は記録・管理する必要がある。
× 法改正への対応でも、変更に要するコストを見積った後で実装するべきである。

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問題22

ドキュメント管理において、稼動しているシステムの仕様とドキュメントの内容が一致しないリスクを低減するコントロールのチェックポイントはどれか。

開発工程において、ドキュメント一覧をあらかじめ決めておくこと
ドキュメント作成計画に基づき、その進捗管理を行うこと
ドキュメントの機密性を確保するための対策を講じること
プログラム変更に伴い、ドキュメントを遅滞なく更新すること

解答:エ

<解説>

× ドキュメント一覧をあらかじめ決めておいてもプログラムの変更に伴いドキュメントを更新しなければドキュメントの内容が一致しなくなる。
× 進捗管理を行ってもプログラムの変更に伴い更新しなければドキュメントの内容が一致しなくなる。
× ドキュメントの機密性(アクセスを認可された者だけが情報にアクセスできるようにすること)を確保してもプログラムの変更に伴いドキュメントを更新しなければドキュメントの内容が一致しなくなる。
プログラム変更に伴い、ドキュメントを遅滞なく更新することで稼働しているシステムとドキュメントの内容が一致しないリスクを低減することができる。

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問題23

情報化投資計画において、投資価値の評価指標であるROIを説明したものはどれか。

売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったもの
売上高投資金額比、従業員当たりの投資金額などを他社と比較したもの
現金流入の現在価値から、現金流出の現在価値を差し引いたもの
プロジェクトを実施しない場合の、市場での競争力を表したもの

解答:ア

<解説>

ROI(Return On Investment:投資利益率)は、投下した資本に対し、どれだけの利益が得られたかを示す指標である。ROI=利益÷投資額×100で計算される。

ROI(Return On Investment:投資利益率)を説明したものである。
× ベンチマークを説明したものである。
× NPV(Net Present Value:正味現在価値)を説明したものである。
× 機会損失を説明したものである。

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問題24

情報戦略における全体最適化計画策定の段階で、業務モデルを定義する目的はどれか。

企業の全体業務と使用される情報の関連を整理し、情報システムのあるべき姿を明確化すること
システム化の範囲や開発規模を把握し、システム化に要する期間、開発工数、開発費用を見積もること
情報システムの構築のために必要なハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどの構成要素を洗い出すこと
情報システムを実際に運用するために必要なユーザマニュアルや運用マニュアルを作成するために、業務手順を確認すること

解答:ア

<解説>

業務モデルの目的である。
× 開発計画の目的である。
× ハードウェア管理の目的である。
× 運用管理の目的である。

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問題25

“提案評価方法の決定"に始まる調達プロセスを、調達先との契約締結、調達先の選定、提案依頼書(RFP)の発行、提案評価に分類して順番に並べたとき、cに入るものはどれか。

調達先との契約締結
調達先の選定
提案依頼書(RFP)の発行
提案評価

解答:イ

<解説>

調達プロセスは、次のようになる。

提案評価方法の決定
調達先の提案評価方法を定める。
提案依頼書(RFP)の発行
調達先にRFPを発行する。なおRFPとは具体的な提案の作成、提出を依頼する文書である。
提案評価
提案評価方法に従い、RFPを評価する。
調達先の選定
評価を元に調達先を選定する。
調達の実施
選定した調達先に発注する。
   

したがって、イが正解である。

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