必ず受かる情報処理技術者試験

当サイトは、情報処理技術者試験に合格するためのWebサイトです。
ITパスポート試験,基本情報技術者,応用情報技術者,高度試験の過去問題と解答及び詳細な解説を掲載しています。
  1. トップページ
  2. 高度共通 午前1
  3. 平成24年度春季問題
  4. 平成24年度春季解答・解説

平成24年度春季解答

問題11

DBMSの媒体障害時の回復法はどれか。

障害発生時、異常終了したトランザクションをロールバックする。
障害時点でコミットしていたが、データベースの実更新がされてないトランザクションをロールフォワードする。
障害時点で、まだコミットもアボートもしていなかった全てのトランザクションをロールバックする。
バックアップコピーでデータベースを復元し、バックアップ取得以降にコミットした全てのトランザクションをロールフォワードする。

解答:エ

<解説>

× トランザクション障害からの回復方法である。
× システム障害のうち、障害発生直前のチェックポイント後にコミットされたトランザクションに対する回復方法である。
× システム障害のうち、障害発生直前のチェックポイント後にコミットされていないトランザクションに対する回復方法である。

媒体装置に障害が発生しているので、媒体装置を代替し、その後次のようにデータベースを回復する。

  1. バックアップコピーを使って、データベースを復元する。
  2. バックアップコピーが取得されてから障害発生時までにコミットされた更新結果ははんえいされていないので、バックアップ取得時点以降のログの更新後情報を使って、順にデータベースの各レコードを更新して障害発生時の状態に回復する。

問題へ

問題12

CSMA/CD方式のLANで使用されるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)は、フレームの蓄積機能、速度変換機能や交換機能を持っている。 このようなスイッチングハブと同等の機能を持ち、同じプロトコル階層で動作する装置はどれか。

ゲートウェイ
ブリッジ
リピータ
ルータ

解答:イ

<解説>

× ゲートウェイとは、ネットワーク上で、媒体やプロトコルが異なるデータを相互に変換して通信を可能にする機器である。
レイヤ2スイッチの「レイヤ2」とはOSI基本参照モデルの第2層であるデータリンク層を示す。ブリッジは、データリンク層(第2層)の情報を基にフレームの送信ポートを決定し転送するコンピュータネットワーク機器である。
× リピータとは、ネットワークにおいて、ケーブル上を流れる信号の再生および中継を行う機器である。
× ルータとは、ネットワーク上を流れるデータを他のネットワークに中継する機器である。

問題へ

問題13

TCP/IPネットワークにおけるARPの説明として、適切なものはどれか。

IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルである。
IPネットワークにおける誤り制御のためのプロトコルである。
ゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御するプロトコルである。
端末に対して動的にIPアドレスを割り当てるためのプロトコルである。

解答:ア

<解説>

ARP(Address Resolution Protoco)の説明である。ARPとは、TCP/IPネットワークにおいて、IPアドレスからEthernetの物理アドレス(MACアドレス)を求めるのに使われるプロトコルである。
× ICMP(Internet Control Message Protocol)の説明である。
× RIP(Routing Information Protocol)の説明である。
× DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)の説明である。

問題へ

問題14

ディジタル証明などに用いるハッシュ関数の特徴はどれか。

同じメッセージダイジェストを出力する異なる二つのメッセージが、容易に求められる。
メッセージが異なっていても、メッセージダイジェストは同じである。
メッセージダイジェストからメッセージを復元することは困難である。
メッセージダイジェストの長さはメッセージの長さによって異なる。

解答:ウ

<解説>

× 同じメッセージダイジェストを出力する異なる二つのメッセージを特定することは困難である。
× メッセージが異なっている場合は、メッセージダイジェストも異なる。
メッセージダイジェストからメッセージを復元することは困難である。
× メッセージダイジェストの長さはメッセージの長さによらず一定である。

問題へ

問題15

サイト運営者に不特定の利用者が電子メールで機密データを送信するに当たって、機密性を確保できる仕組みのうち、適切なものはどれか。

サイト運営者はサイト内のSSLで保護されたWebページに共通鍵を公開し、利用者は電子メールで送信するデータをその共通鍵で暗号化する。
サイト運営者はサイト内のSSLで保護されたWebページにサイト運営者の公開鍵を公開し、利用者は電子メールで送信するデータをその公開鍵で暗号化する。
サイト運営者はサイト内のSSLで保護されたWebページに利用者の公開鍵を公開し、利用者は電子メールで送信するデータをその公開鍵に対応する秘密鍵で暗号化する。
サイト運営者はサイト内の認証局で利用者の公開鍵を公開し、利用者は電子メールで送信するデータをその公開鍵に対応する秘密鍵で暗号化する。

解答:イ

<解説>

SSL(Secure Socket Layer)は、WebブラウザーとWebサーバー間で安全にデータをやり取りするためのプロトコルである。通信の暗号化と認証を実現する。

× 共通鍵方式では、共通鍵を使って誰でも複合することができる。鍵をWebページに公開すると機密性を確保することはできない。
サイト運営者はサイト内のSSLで保護されたWebページにサイト運営者の公開鍵を公開し、利用者は電子メールで送信するデータをその公開鍵で暗号化する。
× サイト運営者が利用者の公開鍵を公開している。したがって、その公開鍵に対応する秘密鍵で暗号化した情報は誰でも複合できる。
× 認証局で利用者の公開会を公開している。したがって、その公開鍵に対応する秘密鍵で暗号化した情報は誰でも複合できる。

問題へ