必ず受かる情報処理技術者試験

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平成25年度秋季解答

問題6

稼働率がa (0<a <1)の装置三つを用いて図のようにシステムを設計するとき、システムの稼働率が装置単体の稼働率を上回るものはどれか。
ここで、並列に接続されている部分は、いずれかの経路が稼働していればシステムは稼働しているものとする。

AとB
AとC
BとC
全て

解答:イ

<解説>

稼働率がa (0<a <1)として与えられているので、ここではa=0.9として、A,B,Cそれぞれの稼働率を計算する。

したがって、AとCの稼働率が装置単体の稼働率を超える。

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問題7

記憶領域の動的な割当て及び解放を繰り返すことによって、どこからも利用されない記憶領域が発生することがある。このような記憶領域を再び利用可能にする機能はどれか。

ガーベジコレクション
スタック
ヒープ
フラグメンテーション

解答:ア

<解説>

ガーベジコレクションとは、ガベージコレクションとは、プログラムが動的に確保したメモリ領域のうち、不要になった領域を自動的に解放する機能である。
× スタックとは、ある場所に格納したデータを、新しく格納した順に取り出すようにする方式。一番古く格納されたデータが一番最後に取り出される、LIFO(Last In, First Out:後入れ先出し)型のバッファのことである。
× ヒープとは、コンピュータープログラミングにおいて、動的に確保可能なメモリの領域のことである。
× フラグメンテーションとは、ディスクに対してファイルの追加や削除を繰り返していると、ファイルが占める領域がだんだんと分断化されてゆく。これをフラグメンテーション(断片化)という。

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問題8

SRAMと比較した場合のDRAMの特徴はどれか。

主にキャッシュメモリとして使用される。
データを保持するためのリフレッシュ又はアクセス動作が不要である。
メモリセル構成が単純なので、ビット当たりの単価が安くなる。
メモリセルにフリップフロップを用いてデータを保存する。

解答:ウ

<解説>

メモリに使用される素子には、SRAMとDRAMがある。

SRAM(Synchronous DRAM)
  • アクセス速度が高速
  • フリップフロップ回路で構成される
  • ビット当たりの単価が高価
  • 高集積化が困難
  • リフレッシュが不要
DRAM(Dynamic Random Access Memory)
  • アクセス速度が低速
  • コンデンサで構成される
  • ビット当たりの単価が安価
  • 高集積化が容易
  • リフレッシュが必要
× 主にキャッシュメモリとして使用されるのは、高速なSRAMである。
× DRAMはリフレッシュが必要である。
DRAMは、コンデンサで構成されるのでビット当たりの単価は低い。
× メモリセルにフリップフロップを用いてデータを保存するのは、SRAMである。

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問題9

クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって、セキュリティを向上させることができる。
システム全体に共通な処理をプロシージャとして格納することによって、処理の標準化を行うことができる。
データベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって、処理性能(スループット)を向上させることができる。
複数のSQL文から成る手続を1回の呼出しで実行できるので、クライアントとサーバ間の通信回数を減らすことができる。

解答:ウ

<解説>

ストアドプロシージャ機能は、データベースに対する一連の処理手順を一つのプログラムにまとめ、データベース管理システムに保存したもの。通常のようにSQL文を一つずつ送るのに比べて、ネットワークのトラフィックを削減できる。また、サーバ上で構文解析や機械語への変換を前もって終わらせておくため、処理時間の軽減にもつながる。

× 機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって、機密性の高いデータを利用者から直接参照できないようにすることができる。その結果、セキュリティを向上させることができる。
× システム全体に共通な処理をプロシージャとして格納しておくことによって、処理の標準化を行うことができる。標準化はストアドプロシージャの最も基本的な使い方である。
ストアドプロシージャではデータベースへの複数の処理をまとめて処理性能の向上を図る。アクセスを細かい単位にプロシージャ化するのは誤った使い方である。
× 複数のSQL文を1回の呼出しで実行できるので、クライアントとサーバ間の通信回数を減らすことができる。

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問題10

関係を第2正規形から第3正規形に変換する手順はどれか。

候補キー以外の属性から、候補キーの一部の属性に対して関数従属性がある場合、その関係を分解する。
候補キー以外の属性間に関数従属性がある場合、その関係を分解する。
候補キーの一部の属性から、候補キー以外の属性への関数従属性がある場合、その関係を分解する。
一つの属性に複数の値が入っている場合、単一の値になるように分解する。

解答:イ

<解説>

データの正規化とは,データの重複をなくすことにより,データの管理を容易にしたり,データを多様な目的に用いるのに有効な方法で,データベースの構築の基本になる技法である。

通常、正規化は第1正規形~第3正規形の3段階で行う。

  • 第1正規化:繰り返し部分を別レコードとして分離し固定長レコードにする。
  • 第2正規化:レコードの主キーに完全従属する属性と、主キーの一部分にのみ部分従属する属性を別のレコードとして分離させる。
  • 第3正規化:主キー以外の属性に従属する属性を別レコードに分割する。
  • ボイスコット正規化:第3正規化であり、かってすべての属性が候補キーによって一位に決定され(感染関数従属性)、部分関係従属も推移関係従属も存在しないようにデータを分割する。
× 第3正規形からボイスコット正規型にする手順である。
第2正規形から第3正規形に変換する手順である。
× 第1正規形から第2正規形に変換する手順である。
× 非正規形から第1正規形に変換する手順である。

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