必ず受かる情報処理技術者試験

当サイトは、情報処理技術者試験に合格するためのWebサイトです。
ITパスポート試験,基本情報技術者,応用情報技術者,高度試験の過去問題と解答及び詳細な解説を掲載しています。
  1. トップページ
  2. 高度共通 午前1
  3. 平成27年度秋季問題
  4. 平成27年度秋季解答・解説

平成27年度秋季解答

問題6

デマンドページング方式による仮想記憶の利点はどれか。

実際にアクセスが行われたときにだけ主記憶にロードするので、無駄なページをロードしなくて済む。
主記憶に対する仮想記憶の容量比を大きくするほど、ページフォールトの発生頻度を低くできる。
プロセスが必要とするページを前もって主記憶にロードするので、補助記憶へのアクセスによる遅れを避けることができる。
ページフォールトの発生頻度が極端に高くなっても、必要な場合にしかページを読み込まないのでスラッシング状態を回避できる。

解答:ア

<解説>

デマンドページング方式とは、メモリ管理方式の一種。デマンド(demand)とは要求,必要を意味する。

プログラム実行中に必要なページが主記憶に存在しない場合(ページフォルト)に必要に応じて必要なページを主記憶装置に割り当てる方式のことである。

デマンドページングに対して、あらかじめ主記憶にページを割当てておく方式のことをプリページングと言う。

デマンドページング方式では、今後必要になるかどうか定かではないページをあらかじめ主記憶にロードすることはなく、実際にアクセスが行われた時だけ主記憶にロードするので無駄なページをロードしなくて済む。
× ページフォールは必要なデータが主記憶にない場合に発生する。
したがって、主記憶に対する仮想記憶の容量比が大きくなるほど、主記憶の要領は仮想記憶の要領に対して小さくなるので必要なページが主記憶に存在しない確率が高くなる。
すなわち、 ページフォールトの発生頻度は高くなる
× プリページング方式の説明であるl。
× スラッシングとは、仮想記憶方式においてページフォールトが頻繁に発生しページアウトおよびページインにかかる時間が増大して処理効率が急激に低下する現象である。
どのようなページング方式でもスラッシング状態を回避することはできない。

問題へ

問題7

ワンチップマイコンにおける内部クロック発生器のブロック図を示す。 15MHzの発振器と、内部のPLL1、PLL2及び分周器の組合せでCPUに240MHz、シリアル通信(SIO)に115kHzのクロック信号を供給する場合の分周器の値は幾らか。 ここで、シリアル通信のクロック精度は±5%以内に収まればよいものとする。

1/24
1/26
1/28
1/210

解答:エ

<解説>

入力されたクロックはPLL1で8倍されるのでその出力は120MHz(120,000kHz)である。

これを文周した結果が115kHzである。

120,000kHz × 1 =115
n
n=1043.478      

したがって、最も近い選択肢はエであり、この時の誤差は2%程度となる。

問題へ

問題8

コードの値からデータの対象物が連想できるものはどれか。

シーケンスコード
デシマルコード
ニモニックコード
ブロックコード

解答:ウ

<解説>

× シーケンスコードとは、連続で番号を割り当てたコードである。
× デシマルコードとは、0~9の10進法の数値だけで標記されたコード全般である。
ニモニックコード とは、対象物に合わせて人間がコードの意味を理解できるようにしたコードである。
× ブロックコードとは、レコードをいくつかのブロックに分割してブロック内で番号を割り当てたコードである。

問題へ

問題9

ディジタルハイビジョン対応のビデオカメラやワンセグの映像圧縮符号化方式として採用されているものはどれか。

AC-3
G.729
H.264/AVC
MPEG-1

解答:ウ

<解説>

× AC-3とは、ドルビーデジタル(Dolby Digital、AC-3:Audio Code number 3)と呼ばれるドルビーラボラトリーズ社が開発した、音声のデジタル符号化方式。
× G.729はIP電話などを利用する際に人間の音声を符号化するための規格である。
H.264/AVCとは、動画圧縮規格の一つである。
MPEG-2などの2倍以上の圧縮効率を実現する。携帯電話などの低ビットレート用途から、HDTVクラスの高ビットレート用途に至るまで幅広く利用されることを想定している。
ISO/IECでは、ISO/IEC 14496-10「MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding(通称:MPEG-4 AVC)」として規定されている。どちらも技術的には同一のものであり、ITU-TとISO/IECが共同で策定したため、両者の呼称を「H.264/MPEG-4 AVC」「MPEG-4 AVC/H.264」と併記することが多い。
× MPEG-1は動画圧縮規格の一つである。低解像度が対象なのでハイビジョンには用いられない。

問題へ

問題10

チェックポイントを取得するDBMSにおいて、図のような時間経過でシステム障害が発生した。 前進復帰(ロールフォワード)によって障害回復できるすべてのトランザクションはどれか。

T1
T2とT3
T4とT5
T5

解答:ウ

<解説>

ロールフォワードは、データベースで障害が起きたときの対処法のひとつで、どこかの時点のバックアップを適用して障害が起きる前の状態に一旦戻し、それ以降の処理を再現することで障害が起きていないデータベースを復活させること。

主な特徴は次のとおりである。

  • 障害発生直前までに完了していた更新を復元する
  • 更新後ログを利用する

ロールフォワードの対象となるのは、障害の発生時より前にコミットされたトランザクションのみである。

それを踏まえると、各トランザクションは次のようになります。

  T1 チェックポイント前にコミットざれているので,障害が発生してもその影響を受けません。
この問題の対象外のトランザクションです。
  T2 チェックポイント前に開始して,障害発生時点ではコミットされていないので処理は終
了していません。
この障害回復は後進復帰(ロールバック)で行いう。
  T3 チェックポイント前に開始して,障害発生時点ではコミットされていないので処理は終
了していません。
この障害回復は後進復帰(ロールバック)で行いう。
  T4 チエックポイント前に聞始して、障害が発生する前にコミットされて処理が終了してい
ます。
この場合は,前進復帰によって障害回復をします。
  T5 チエックポイント後に開始していますが、障害が発生する前にコミットされて処理が終了しています。
この場合は,前進復帰によって障害回復をします。

したがって、ウが正解である。

問題へ