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- 平成27年度秋季問題
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平成27年度秋季解答
問題21
システム監査人が、予備調査において実施する作業として、“システム監査基準”に照らして適切なものはどれか。
ア | 監査テーマに基づいて、監査項目を設定し、監査手続を策定し、個別監査計画書に記載する。 |
イ | 経営トップにヒアリングを行い、経営戦略・方針、現在抱えている問題についての認識を確認し、監査テーマを設定する。 |
ウ | 個別監査計画を策定するために、監査スケジュールについて被監査部門と調整を図る。 |
エ | 被監査部門から事前に入手した資料を閲覧し、監査対象の実態を明確に把握する。 |
解答:エ
<解説>
システム監査の調査は、予備調査と本調査の2段階に分けて行う。
- 予備調査
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予備調査では、管理者へのヒアリングや資料の確認によって、監査対象の実態を概略的に調査する。
その結果によって、本調査で時間をかけて調査する項目、確認すればよい項目の選別を行い、必要であれば監査個別計画を修正する。
- 本調査
- 本調査では、監査対象の実態を、監査個別計画で設定した監査項目・監査手続きに従って調査を行う。
ア | × | 個別監査計画書を策定してから予備調査を実施する。 |
イ | × | システム監査の計画段階で行う。 |
ウ | × | 監査計画の立案段階で行う。 |
エ | ○ | 予備調査で行う。 |
問題22
販売管理システムにおいて、起票された受注伝票が漏れなく、重複することなく入力されていることを確かめる監査手続のうち、適切なものはどれか。
ア | 受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し、承認の記録を確かめる。 |
イ | 受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか、テストデータ法で確かめる。 |
ウ | プルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリスト又は受注伝票上の照合印を確かめる。 |
エ | 並行シミュレーション法を用いて、受注伝票を処理するプログラムの論理の正当性を確かめる。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 例外取引データを確認しても、すべてのデータを対象にしていないので、入力漏れや重複入力を検知することはできない。 |
イ | × | 論理チェック(入力データが論理的にみて適切であるかどうか検査する)及びフォーマットチェック(データの形式、書式などを検査する)では入力漏れや重複入力を検知することはできない。 |
ウ | ○ | プルーフリスト又は受注伝票上の照合印を確かめることで入力漏れや重複入力を検知することができる。 |
エ | × | 並行シミュレーション法(本番データを、監査人が開発したテストプログラムで並行処理をして結果を比較する方法 )を用いても入力漏れや重複入力を検知することはできない。 |
問題23
“システム管理基準”によれば、情報戦略における情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項はどれか。
ア | 開発、運用及び保守の費用の算出基礎を明確にすること |
イ | 開発の規模、システム特性等を考慮して開発手順を決めておくこと |
ウ | 経営戦略との整合性を考慮すること |
エ | 必要な要員、予算、設備、期間等を確保すること |
解答:ウ
<解説>
システム管理基準の全体最適化の方針・目標では次のように定められている。
- ITガバナンスの方針を明確にすること。
- 情報化投資及び情報化構想の決定における原則を定めること。
- 情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定すること。
- 組織体全体の情報システムのあるべき姿を明確にすること。
- システム化によって生ずる組織及び業務の変更の方針を明確にすること。
- 情報セキュリティ基本方針を明確にすること。
ア | × | 企画業務の開発計画の規定である。 |
イ | × | 開発業務の開発手順の規定である。 |
ウ | ○ | 「3.情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定すること」より正しい |
エ | × | 企画業務の調達の規定である。 |
問題24
情報システムの調達の際に作成されるRFIの説明はどれか。
ア | 調達者から供給者候補に対して、システム化の目的や業務内容などを示し、情報の提供を依頼すること |
イ | 調達者から供給者候補に対して、対象システムや調達条件などを示し、提案書の提出を依頼すること |
ウ | 調達者から供給者に対して、契約内容で取り決めた内容に関して、変更を要請すること |
エ | 調達者から供給者に対して、双方の役割分担などを確認し、契約の締結を要請すること |
解答:ア
<解説>
RFI(Request for Information:情報提供依頼書)は、入札や調達の事前準備として、ベンダーに保有製品や提供可能なサービスの概要、あるいはその組合せや実績などの情報提供を依頼文章のことである。
ア | ○ | RFI(Request for Information:情報提供依頼書)の説明である。 |
イ | × | RFP(Request for Proposal:提案依頼書)の説明である。 |
ウ | × | 契約内容の変更依頼(要請)の説明である。 |
エ | × | 契約締結の依頼(要請)の説明である。 |
問題25
環境省の環境表示ガイドラインによれば、環境表示の説明はどれか。
ア | 温室効果ガスを削減するために、企業や国が排出枠を決め、温室効果ガスが排出枠に届かない不足分と、排出枠に収まらない超過分を、企業や国が市場で取引することを明らかにしたもの |
イ | 国や地方公共団体などの公的機関が、率先して環境物品(環境負荷の低減に資する製品やサービス)の調達を推進するなど、環境物品への需要の転換を促進するために必要な事項を規定したもの |
ウ | 製品やサービスについて、環境に配慮した点や環境負荷の低減効果などの特徴、事業者の環境配慮への姿勢を、説明文やシンボルマーク、図表などを通して主張したもの |
エ | 風力、太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギーによって発電されたグリーン電力が、化石燃料に比較して温室効果ガスの排出量が少ないなどという環境付加価値を取引可能な証書にしたもの |
解答:ウ
<解説>
環境表示ガイドラインとは、主に自己宣言により環境表示を行う事業者及び事業者団体を対象に、望ましい環境表示を目指す上で必要な環境情報提供のあり方について整理し、まとめたものである。
ガイドラインによれば、「環境表示」とは、製品の原料採取から製造、流通、使用、リサイクル・廃棄の段 階において、環境に配慮した点や環境負荷低減効果等の特徴を説明したものをいい、説明 文やシンボルマーク、図表などを用いて行われています。
ア | × | 排出量取引(排出権取引)の説明である。 |
イ | × | グリーン購入法の説明である。 |
ウ | ○ | 環境表示の説明である。 |
エ | × | グリーン電力証書の説明である。 |
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