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令和6年度秋季問題

問題12

IPv4のLANに接続されているプリンターのMACアドレスを,同一LAN上のPCから調べるときに使用するコマンドはどれか。ここで,PCはこのプリンターを直前に使用しており,プリンターのIPアドレスは分かっているものとする。

arp
ipconfig又はifconfig
netstat
ping

IPv4のLANに接続されているプリンターのMACアドレスを,同一LAN上のPCから調べるときに使用するコマンドはどれか。ここで,PCはこのプリンターを直前に使用しており,プリンターのIPアドレスは分かっているものとする。

arp
ipconfig又はifconfig
netstat
ping

解答:ア

<解説>

arpコマンドは、IPアドレスとMACアドレス(物理アドレス)の対応関係を管理するARP(Address Resolution Protocol)キャッシュテーブルの内容を表示したり、操作したりするためのコマンドである。
PCが同一LAN上のプリンターを直前に使用しているという前提から、PCのARPキャッシュにはプリンターのIPアドレスとMACアドレスの対応情報が残っている。 したがって、arp -aなどのコマンドを実行することで、そのプリンターのMACアドレスを確認することができる。
× ipconfig(Windows)およびifconfig(Linux/macOS)は、コマンドを実行したコンピュータ自身のネットワークインターフェースの設定情報を表示・設定するためのコマンドである。
これらのコマンドで表示できるのは、自身のIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、そして自身のMACアドレスなどである。同一LAN上にあるプリンターなど、他の機器のMACアドレスを調べることはできないため、この選択肢は誤りである。
× netstatコマンドは、「network statistics」の略で、コンピュータのネットワーク接続状態やルーティングテーブル、インターフェースの統計情報などを表示するためのコマンドである。
このコマンドにより、どのポートが通信中(LISTENやESTABLISHEDなど)であるかや、通信相手のIPアドレスとポート番号などを確認することはできるが、通信相手のMACアドレスを直接表示する機能はない。
× pingコマンドは、指定したIPアドレスを持つ機器とのネットワーク的な疎通(通信が可能かどうか)を確認するためのコマンドである。
pingを特定のIPアドレスに対して実行すると、その過程で宛先のMACアドレスを調べるためにARPが動作する。結果として、pingを実行した後にarp -aコマンドを実行すれば、ARPキャッシュに情報が記録され、MACアドレスを確認できることが多い。
しかし、pingコマンド自体の主目的はあくまで疎通確認であり、MACアドレスを表示する機能はない。MACアドレスを「調べる」という目的で直接使用するコマンドではないため、誤りである。