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令和6年度秋季問題

問題17

ソフトウェアの使用性を評価する指標の目標設定の例として,適切なものはどれか。

ソフトウェアに障害が発生してから1時間以内に,利用者が使用できること
利用者が使用したい機能の改善を,1週間以内に実装できること
利用者が使用したい機能を,100%提供できていること
利用者が,使用したいソフトウェアの使用方法を1時間以内に習得できること

ソフトウェアの使用性を評価する指標の目標設定の例として,適切なものはどれか。

ソフトウェアに障害が発生してから1時間以内に,利用者が使用できること
利用者が使用したい機能の改善を,1週間以内に実装できること
利用者が使用したい機能を,100%提供できていること
利用者が,使用したいソフトウェアの使用方法を1時間以内に習得できること

解答:イ

<解説>

本問は、「ソフトウェアの使用性(Usability)」に関する評価指標の理解を問うものである。

使用性とは、特定の利用者が特定の状況でシステムを利用する際に、目的を達成するための「有効さ」「効率」「満足度」の度合いを指す。具体的には、「学習のしやすさ(習得性)」「操作のしやすさ」「エラーの起こりにくさ」などが評価の要素となる。

× システムの信頼性、特にその中の可用性や回復性を評価する指標である。障害発生からいかに早く復旧できるかを示すものであり、ユーザーがソフトウェアを「いかに使いやすいか」という使用性とは異なる品質特性を評価している。
使用性に関連する問題や改善要望に対して、迅速に対応できる体制があることは、ソフトウェアの使いやすさ向上に繋がる。利用者が「もっとこうだったらいいのに」と感じている部分を、素早く改善することで、利用者の満足度を高め、結果として使用性を向上させることができる。
× ソフトウェアが備える機能の充実度(機能性)に関する指標である。 使用性の指標は「どのように使えるか」に焦点を当てるが、ここでは「何ができるか」という機能面に着目している。 したがって、これは機能性の指標であり、使用性の指標ではない。
× 「利用者が、使用したいソフトウェアの使用方法を1時間以内に習得できること」と述べている。これは学習の容易さを示す指標であるが、使用性の一側面であるが、短時間で習得できることが必ずしも使いやすさを意味しない。したがって、使用性全体の評価指標としてはやや狭義である。