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令和6年度秋季問題
問題18
プロジェクトマネジメントにおけるスコープの管理の活動はどれか。
ア | 開発ツールの新機能の教育が不十分と分かったので,開発ツールの教育期間を2日間延長した。 |
イ | 要件定義が完了した時点で再見積りをしたところ,当初見積もった開発コストを超過することが判明したので,追加予算を確保した。 |
ウ | 連携する計画であった外部システムのリリースが延期になったので,この外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした。 |
エ | 割り当てたテスト担当者が期待した成果を出せなかったので,経験豊富なテスト担当者と交代した。 |
プロジェクトマネジメントにおけるスコープの管理の活動はどれか。
ア | 開発ツールの新機能の教育が不十分と分かったので,開発ツールの教育期間を2日間延長した。 |
イ | 要件定義が完了した時点で再見積りをしたところ,当初見積もった開発コストを超過することが判明したので,追加予算を確保した。 |
ウ | 連携する計画であった外部システムのリリースが延期になったので,この外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした。 |
エ | 割り当てたテスト担当者が期待した成果を出せなかったので,経験豊富なテスト担当者と交代した。 |
解答:ウ
<解説>
本問題は、プロジェクトマネジメントの知識エリアのうち、「スコープ・マネジメント」に該当する活動を特定するものである。スコープ・マネジメントとは、プロジェクトの目標を達成するために必要な作業を過不足なく定義し、管理・コントロールする活動のことである。具体的には、プロジェクトで「何を作り出すのか(プロダクト・スコープ)」と「そのために何を実施するのか(プロジェクト・スコープ)」を明確にし、計画外の作業(スコープ・クリープ)が発生しないように管理することである。
ア | × | 「教育期間を2日間延長した」という記述は、プロジェクトの作業計画、すなわちスケジュールに対する変更活動である。これは、プロジェクトのタイムラインを管理する「スケジュール・マネジメント」の範囲となる。スコープ(作業範囲)そのものを変更しているわけではない。 |
イ | × | 「開発コストを超過」「追加予算を確保した」という記述は、プロジェクトの予算に対する変更活動である。これは、プロジェクトの費用を管理する「コスト・マネジメント」の範囲となる。スコープ(作業範囲)そのものを変更しているわけではない。 |
ウ | ○ | 「外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした」という記述は、当初プロジェクトの作業範囲(スコープ)に含まれていた作業を、今回のプロジェクトの対象から除外するという意思決定である。このように、プロジェクトで実施する作業範囲を定義し、変更をコントロールすることは「スコープ・マネジメント」の中心的な活動である。 |
エ | × | 「テスト担当者と交代した」という記述は、プロジェクトチームの要員に対する変更活動である。これは、プロジェクトに必要な人的資源を計画し、獲得、管理する「資源マネジメント」の範囲となる。スコープ(作業範囲)そのものを変更しているわけではない。 |
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