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平成22年度秋季解答
問題21
送信元を詐称した電子メールを拒否するために、SPF(Sender Policy Framework)の仕組みにおいて受信側が行うことはどれか。
ア | Resent-Sender:、Resent-From:、Sender:、From:などのメールヘッダ情報の送信者メールアドレスを基に送信メールアカウントを検証する。 |
イ | SMTPが利用するポート番号25の通信を拒否する。 |
ウ | SMTP通信中にやり取りされるMAIL FROMコマンドで与えられた送信ドメインと送信サーバのIPアドレスの適合性を検証する。 |
エ | 付加されたディジタル署名を受信側が検証する。 |
解答:ウ
<解説>
問題22
表示解像度が1000×800ドットで、色数が65,536色(216色)を表示するのに最低限必要なビデオメモリ容量は何Mバイトか。
ここで、1Mバイト=1,000kバイト、1kバイト=1,000バイトとする。
ア | 1.6 |
イ | 3.2 |
ウ | 6.4 |
エ | 12.8 |
解答:ア
<解説>
問題23
ノードN1とノードN2の間をノードNを介して通信路で結んでデータ伝送網がある。N1とN2の間の構成についてA~Cの三つの案を考えた。ノードは故障しないものとし、各ノード間の通信路が故障する確率は、全て等しく F(0<F<1)とする。三つの案を、稼働率が高い順に並べたものはどれか。
ア | B案>A案>C案 |
イ | B案>C案>A案 |
ウ | C案>A案>B案 |
エ | C案>B案>A案 |
ア | B案>A案>C案 |
イ | B案>C案>A案 |
ウ | C案>A案>B案 |
エ | C案>B案>A案 |
解答:エ
<解説>
- A案はB案の二つのノードNを結ぶ通信路の故障率を1とした場合と考えることができる。
⇒B案>A案 - C案はB案のノードNを結ぶ通信路の故障率を0とした場合と考えることができる。
⇒C案>B案
よってエが正解である。
問題24
オブジェクト指向におけるオブジェクト間の代表的な関係には、is-aとpart-ofの二つがある。 表に示すオブジェクト間の関係の組合せのうち、適切なものはどれか。
解答:ウ
<解説>
- 汎化-特化関係(is-a関係)
- 下位クラス(サブクラス)から上位クラス(スーパークラス)に、より一般化することを汎化、逆に上位クラス(スーパークラス)から下位クラス(サブクラス)に、より特殊化することを特化と呼ぶ。
「is a」(~である)の関係 - 集約-分解関係(part-of関係)
- 集約は、下位オブジェクトを一つの上位オブジェクトにまとめること。分解は上位オブジェクトを部分に分解して下位オブジェクトを得ることである。
「part of」(~の一部分)の関係
- タイヤは自動車の一部分である。
⇒「part of」(~の一部分)の関係 - 人間は動物である。
⇒「is a」(~である)の関係 - 自社は書物である。
⇒「is a」(~である)の関係
したがって、ウが正解である。
問題25
SOA(Service Oriented Architecture)でサービスを設計する際の注意点のうち、適切なものはどれか。
ア | 可用性を高めるために、ステートフルなインタフェースとする。 |
イ | 業務からの独立性を確保するために、サービスの命名は役割を表すものとする。 |
ウ | 業務の変化に対応しやすくするために、サービス間の関係は疎結合にする。 |
エ | セキュリティを高めるために、一度開発したサービスは再利用しない方がよい。 |
解答:ウ
<解説>
SOA (Service-Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)とは、ビジネスプロセスの構成単位に合わせて構築・整理されたソフトウェア部品や機能を、ネットワーク上に公開し、これらを相互に連携させることにより、柔軟なエンタープライズ・システム、企業間ビジネスプロセス実行システムを構築しようというシステムアーキテクチャのことである。
ア | × | ステートフルとは、セッションのステータスを維持せずその都度完了させる方式である。可用性を高める効果はない。 |
イ | × | 業務からの独立性とサービスの命名に関連性はない。 |
ウ | ○ | サービス間の関係を疎結合(緩やかな連携)にすることでサービスの追加,更新,削除が容易になる。その結果、業務の変化に対応しやすくするために、する。 |
エ | × | 一度開発したサービスを再利用した方がセキュリティを高めるためにはよい。 |
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