必ず受かる情報処理技術者試験

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平成21年度春季問題

問題11

要求仕様が明確になっていない場合、納入者側のリスクが高くなる契約形態はどれか。

実費償還契約
タイムアンドマテリアル契約
単価契約
定額契約

要求仕様が明確になっていない場合、納入者側のリスクが高くなる契約形態はどれか。

実費償還契約
タイムアンドマテリアル契約
単価契約
定額契約

解答:エ

<解説>

要求仕様が明確でない段階では、システム開発の総工数を正確に見積もることができない。その後、要求仕様が具体化していく過程で仕様の複雑化や変更が生じると、追加工数が大きくなり、コスト超過リスクが高まる。

× 実費償還契約は、委託した作業に対して、実際に発生したコストに納入者の利益を加えて価格を決定する契約形態。
→実費償還契約とは、契約時に総支払額を決めずに、掛かった費用(実費)を購入者がすべて支払う(償還)という契約形態である。契約時に仕様が不明確な場合でも、実際に発生した費用は回収できるのでリスクは低い。
× タイムアンドマテリアル契約は、人的資源の調達などにおいてあらかじめ単価を決定し、発生した作業量に応じて支払額を決定する契約形態。
→タイム・アンド・マテリアル契約とは、プロジェクトの作業時間と、使用した材料費に基づいて費用を計算する契約形態である。契約時に仕様が不明確な場合でも、実際に発生した作業量分の費用は回収できるのでリスクは低い。
× 単価契約は、実施する作業の種類ごとに単位数量当たりの価格を決めて行う契約形態。
→単価契約とは、契約時に工数が確定できない場合に、単価のみを決定し、実際の使用量や作業量に基づいて金額を算出する契約形態である。単価設定の間違いなどによるリスクはあるが、比較的リスクは低い。
定額契約は、あらかじめ委託する作業内容を明確にしたうえで、その作業内容に対し、固定の価格を設定する契約形態。
→定額契約とは、事前に定められた金額で製品やサービスを提供する契約形態である。契約時に仕様が不明確で追加コストが発生した場合は納入者が費用を負担しなければならない。したがってリスクは高い。