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令和6年度秋季問題
問題14
基幹システムの更改に伴って,移行リハーサルを実施した。移行リハーサルの目的に照らして移行リハーサルの完了の仕方として,適切なものはどれか。
ア | 移行作業中に,環境に起因する問題が発生したが,その場で対応して移行手順どおりに移行作業を終了した。発生した問題については,移行作業終了後に,本番の環境では発生しないことが確認できたので,移行リハーサルを完了した。 |
イ | 移行作業中に問題が発生しなかったので,計画していた切り戻しの作業は実施せずに,移行リハーサルを完了した。 |
ウ | 一部の移行作業の担当者が移行作業中に不在となる時間があったので,計画していた移行作業の作業順を入れ替えて計画時間内に移行作業を終了し,移行リハーサルを完了した。 |
エ | 計画していた移行作業の時間を超過したが,手順どおりに移行作業を終了したので,移行リハーサルを完了した。 |
基幹システムの更改に伴って,移行リハーサルを実施した。移行リハーサルの目的に照らして移行リハーサルの完了の仕方として,適切なものはどれか。
ア | 移行作業中に,環境に起因する問題が発生したが,その場で対応して移行手順どおりに移行作業を終了した。発生した問題については,移行作業終了後に,本番の環境では発生しないことが確認できたので,移行リハーサルを完了した。 |
イ | 移行作業中に問題が発生しなかったので,計画していた切り戻しの作業は実施せずに,移行リハーサルを完了した。 |
ウ | 一部の移行作業の担当者が移行作業中に不在となる時間があったので,計画していた移行作業の作業順を入れ替えて計画時間内に移行作業を終了し,移行リハーサルを完了した。 |
エ | 計画していた移行作業の時間を超過したが,手順どおりに移行作業を終了したので,移行リハーサルを完了した。 |
解答:ア
<解説>
移行リハーサルの目的は、次のような点を事前に検証することである。
ア | 〇 | 問題が発生しても、それが本番環境で再発しないことが確認できたのであれば、リハーサルの目的は達成されていると言える。 |
イ | × | 移行リハーサルの重要な目的の一つに、万が一、移行に失敗した場合に旧システムへ戻す「切り戻し(ロールバック)」手順の確認がある。問題が発生しなかったとしても、切り戻し手順の有効性や所要時間は、実際に実施してみなければ分からない。切り戻し手順の確認を怠ることは、本番移行時のリスクを増大させる。 |
ウ | × | 移行リハーサルでは、策定した移行手順、担当者の役割分担、およびそれらに基づく作業順序が適切であるかを検証する。担当者の不在に合わせて作業順序を入れ替えることは、計画された手順の検証を歪めることになる。本番移行時には予定通り担当者が揃わない可能性も考慮し、特定の担当者への依存度を下げる、あるいは代替者を明確にするなどの対策を検討する必要があるが、リハーサル中に勝手に手順を変更することは望ましくない。 |
エ | × | 移行リハーサルの重要な目的の一つは、実際の移行作業にかかる時間を測定し、計画の妥当性を確認することである。計画時間を大幅に超過した場合、その原因を究明し、手順の見直し、作業の効率化、あるいは計画時間の再見積もりを行う必要がある。単に手順どおりに完了したという理由だけでリハーサルを終えてしまうと、本番移行時にスケジュール遅延が発生するリスクが残る。 |
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