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平成21年度秋季解答
問題11
情報システムのアウトソーシングを説明したものはどれか。
ア | 外部の企業に、情報システムの開発、運用、保守などに関するすべて又は一部の業務を委託すること |
イ | 情報システム部門を分離して子会社にし、親会社以外からの業務の委託を受けること |
ウ | 派遣契約をしている要員が、監督者の指示を受けて、情報システムの開発、運用、保守などに関する作業を実施すること |
エ | ユーザ部門に、情報システムの運用、保守のすべて又は一部の業務を移管すること |
解答:ア
<解説>
問題12
共通フレーム2007によれば、システム化計画の立案よりも後のプロセスで実施するものはどれか。
ア | 現行システムの内容、流れの調査及び課題の分析、抽出 |
イ | システム開発を担当する開発組織の編成方針と責任部署の決定 |
ウ | システム稼動時期の設定と全体開発スケジュールの作成 |
エ | システム化の対象となる業務要件の定義作業 |
解答:エ
<解説>
システム化計画の立案は、共通フレーム 2007 の 1.4.3 で規定されている。
ア | × | 当選択肢の内容は,“1.4.2.3 現行業務,システムの調査分析”の中で実施さ れる。 |
イ | × | 当選択肢の内容は,“1.4.2.9 システム化推進体制の確立”の中で実施される |
ウ | × | 当選択肢の内容は,“1.4.2.7 対象の選定と投資目標の策定”の中で実施され る。 |
エ | ○ | 当選択肢の内容は,"1.5.2.2 業務要件の定義”の中で実施される |
問題13
ソフトウェアライフサイクルを、企画、要件定義、開発、運用、保守のプロセスに区分したとき、企画プロセスの目的はどれか。
ア | 新たに構築する業務、システムの仕様を明確化し、それをベースにIT化範囲とその機能を具体的に明示し、その内容について取得者側の利害関係者で合意する。 |
イ | 事業の目的、目標を達成するために必要なシステムに関係する要求事項の集合とシステム化の方針、及び、システムを実現するための実施計画を得る。 |
ウ | 新旧の業務の流れの違いを明確にし、業務の継続性を担保するために業務及びシステムの移行計画を作成、文書化し、実行する。 |
エ | ハードウェア構成品目、ソフトウェア構成品目及び手作業を明確にし、システム方式及び各品目に割り振った要件を文書化する。 |
解答:イ
<解説>
問題14
受注管理システムにおける要件のうち、非機能要件に該当するものはどれか。
ア | 顧客から注文を受け付けるとき、与信残金額を計算し、結果がマイナスになった場合は、入力画面に警告メッセージを表示すること |
イ | 受注管理システムの稼働率を決められた水準に維持するために、障害発生時は半日以内に回復できること |
ウ | 受注を処理するとき、倉庫に在庫がある商品はリアルタイムで自動的に在庫引当を行うこと |
エ | 出荷できる商品は、顧客から受注した情報を受注担当者がシステムに入力し、営業管理者が受注承認入力を行ったものに限ること |
解答:イ
<解説>
要求仕様において、要件は機能要件と非機能要件に分類される。
- 機能要件
- 機能に関する要件。
業務プロセス,システムの情報(データの流れ),業務の範囲,他システムとのインタフェースなどが定義される。 - 非機能要件
- 機能を実現する上での条件や制限に関する要件。
品質,管理性,運用性,保守性,可用性と信頼性,キャパシティ(容量),パフォーマンス(性能),セキュリティ(機密性,安全性),継続性,財務などが定義される。
ア | × | 与信チェック機能に関する記述である。機能要件に分類される。 |
イ | ○ | 可用性と信頼性についての記述である。非機能要件に分類される。 |
ウ | × | 在庫引当機能に関する記述である。機能要件に分類される。 |
エ | × | 出荷機能に関する記述である。機能要件に分類される。 |
問題15
“システム管理基準”によれば、企画業務の段階で策定すべきものはどれか。
ア | 関連するほかの情報システムと役割を分担し、組織体として最大の効果を上げる機能を実現するために、全体最適化計画との整合性を考慮して策定する開発計画 |
イ | 経営戦略に基づいて組織全体で整合性及び一貫性を確保した情報化を推進するために、方針及び目標イに基づいて策定する全体最適化計画 |
ウ | 情報システムの運用を円滑に行うために、運用設計及び運用管理ルートに基づき、さらに組織、期間、システム特性を考慮して策定する運用手順 |
エ | 組織として一貫し、効率的な開発作業を確実に遂行するために、組織体として標準化された開発方針に基づいて策定する開発手順 |
解答:ア
<解説>
ア | × | 管理層の業務に限定しているので誤りである。 |
イ | ○ | システム全体としての最適化のために、企業全体の業務が見渡せるような概略を作成し、そこから個々を細分化して全社データモデルを作成する。 |
ウ | × | 業務層の業務に限定しているので誤りである。 |
エ | × | リレーションシップは、E-Rモデルで、エンティティ(実体)間の関係を表す。すなわち流れをリレーションシップとしてとらえるのではない。 |
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