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平成23年度秋季解答
問題1
UMLを使って図のクラスPを定義した。このクラスの操作のうち、公開可視性(public)を持つものはどれか。
ア | 全ての操作 |
イ | 操作A |
ウ | 操作B |
エ | 操作C |
解答:イ
<解説>
問題2
論理データモデル作成におけるトップダウンアプローチ、ボトムアップアプローチに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | トップダウンアプローチでは、新規システムの利用者要求だけに基づいて論理データモデルを作成するので、現状業務の分析は行えない。 |
イ | トップダウンアプローチでもボトムアップアプローチでも、最終的な論理データモデルは正規化され、かつ、業務上の属性はすべて備えていなければならない。 |
ウ | トップダウンアプローチでもボトムアップアプローチでも、利用者が使用する現状の画面や帳票を素材として分析を行うのは同じである。 |
エ | ボトムアップアプローチは現状の分析に用いるものであり、新規システムの設計ではトップダウンアプローチを使用する。 |
解答:イ
<解説>
- トップダウンアプローチ
- 企業の情報戦略に基づいて、理想とする新規システムの概念データモデルを作成する。
それを分析し必要なデータの属性を洗い出し、正規化を行ない論理データモデルを作成する。 - ボトムアップアプローチ
- 既存システムの分析を現状の画面や帳票から行ないデータの属性を洗い出し、正規化を行ない論理データモデルを作成する。
ア | × | トップダウンアプローチでは、現状業務の分析を行わなければならない。 |
イ | ○ | トップダウンアプローチとボトムアップアプローチは、スタート地点は異なるが、ともに正規化され、論理データモデルを作成する。 |
ウ | × | ボトムアップアプローチの説明である。ボトムアップアプローチ、トップダウンアプローチともに現状の分析は行なうがトップダウンアプローチでは画面や帳票などの詳細は分析しない。 |
エ | × | ボトムアップアプローチ、トップダウンアプローチともに現状の分析に用いる。 |
問題3
要求定義フェーズにおいてBPMN(Business Process Modeling Notation)を導入する効果として、適切なものはどれか。
ア | 業務の実施状況や実績を定量的に把握できる。 |
イ | 業務の流れを統一的な記法で表現できる。 |
ウ | 定義された業務要件からデータモデルを自動生成できる。 |
エ | 要件をE-R図によって明確に表現できる。 |
解答:イ
<解説>
BPMN(Business Process Modeling Notation:ビジネスプロセス・モデリング表記法)とは、業務手順を分かりやすく図示して可視化するための表記ルールを定めたものである。したがって、イが正解である。
問題4
ソフトウェア方式設計時の“ソフトウェア構造とコンポーネントの方式設計”において、機能要件を実現するための各オブジェクトの作業分担を記述するのに適した図はどれか。
ア | コミュニケーション図 |
イ | コンポーネント図 |
ウ | ステートマシン図 |
エ | ユースケース図 |
解答:ア
<解説>
問題5
モジュールの独立性を高めるためには、モジュールの結合度を弱くする必要がある。モジュール間の情報の受渡し方法のうち、モジュール結合度が最も弱いものはどれか。
ア | 共通域に定義したデータを関係するモジュールが参照する。 |
イ | 制御パラメタを引数として渡し、モジュールの実行順序を制御する。 |
ウ | 入出力に必要なデータ項目だけをモジュール間の引数として渡す。 |
エ | 必要なデータを外部宣言して共有する。 |
解答:ウ
<解説>
モジュールの結合度とは、モジュールの独立性を評価する尺度の一つ。モジュール同士がどのような関係で他のモジュールを利用するかによって、6つの結合方法に分類される。内部結合が最も結合度が高く,順に低くなっていく。
結合度 | 名称 | 内容 |
---|---|---|
強い ↑ ↓ 弱い |
内部結合 | 他モジュールの内容を直接参照 |
共通結合 | 複数モジュールが共通領域を使用 | |
外部結合 | 複数モジュールが共通データを使用 | |
制御結合 | 他モジュールのパラメータを渡す | |
スタンプ結合 | データ構造を決めるパラメータを渡す | |
データ結合 | データパラメータのみの受け渡し |
ア | × | 外部結合である。 |
イ | × | 制御結合である。 |
ウ | ○ | データ結合である。 |
エ | × | 外部結合である。 |
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