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平成23年度秋季問題

問題3

コンピュータシステムにおけるジョブスケジューリングの特徴のうち、適切なものはどれか。

CPUに割り当てるジョブをOSが強制的に切り替えるタイムスライス方式では、タイマ割込みが多発するので、スループットが低下する。
FCFS(first-come first-served)方式のジョブスケジューリングでは、ジョブ間にCPUを公平に割り当てるので、スループットや応答時間の保証が可能となる。
対話型処理とバッチ処理が混在するシステムでは、対話型処理の優先度を高くすることによって、対話型処理の応答性能の向上が期待できる。
入出力を多用するジョブよりもCPUを多用するジョブの処理優先度を上げた方が、CPUの待ち時間が少なくなるので、全体のスループット向上が期待できる。

コンピュータシステムにおけるジョブスケジューリングの特徴のうち、適切なものはどれか。

CPUに割り当てるジョブをOSが強制的に切り替えるタイムスライス方式では、タイマ割込みが多発するので、スループットが低下する。
FCFS(first-come first-served)方式のジョブスケジューリングでは、ジョブ間にCPUを公平に割り当てるので、スループットや応答時間の保証が可能となる。
対話型処理とバッチ処理が混在するシステムでは、対話型処理の優先度を高くすることによって、対話型処理の応答性能の向上が期待できる。
入出力を多用するジョブよりもCPUを多用するジョブの処理優先度を上げた方が、CPUの待ち時間が少なくなるので、全体のスループット向上が期待できる。

解答:ウ

<解説>

× CPUに割り当てるジョブをOSが強制的に切り替えるタイムスライス方式では、タイマ割込みのためのオーバヘッドが必要となる。しかし、各ジョブが少しずつ公平に実行されるCPUの待ち時間が少なくなるので、スループットは上昇する。
× FCFS(first-come first-served)方式はジョブの到着順に処理を行なう方式である。処理時間の長いジョブが投入されるとそれ以降のジョブは長時間待たされることとなる。すなわちスループットや応答時間は保証されない。
バッチ処理では、ジョブ投入後はユーザは処理の修了を待つだけなので優先度を下げても良い。反対に対話型処理のジョブ投入後はユーザは処理の終了後に、さらに操作が必要である。したがって、対話型処理の優先度を高くすることによって、対話型処理の応答性能の向上が期待できる。
× CPUを多用するジョブでは入出力がほとんど発生しないので優先度を上げれば最初から最後まで先に実行される。優先度の低いジョブはその後に実行されるが、入出力の間はCPUの待ち時間となるためCPU使用率が低下する。その結果、スループットは低下する。