ソフトウェアの使用性を評価する指標の目標設定の例として、適切なものはどれか。
ア |
ソフトウェアに障害が発生してから1時間以内に、利用者が使用できること |
イ |
利用者が使用したい機能の改善を、1週間以内に実装できること |
ウ |
利用者が利用した機能を、100%提供できていること |
エ |
利用者が、使用したいソフトウェアの使用方法を1時間以内に習得できること |
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解答:エ
ソフトウェアの品質特性モデルとは、ソフトウェアの品質の指標を分類して体系的にまとめた規格で、ソフトウェアの品質に対する評価に利用できる。
- 機能性
- ソフトウェアがユーザからの機能的な要求(明示的機能と暗示的機能)を満たす度合い。
ユーザ目的に合った正確な動作を満たすか。外部IFや規格、セキュリティ基準を満たすか。
- 信頼性
- 様々な使用条件のもとで、ソフトウェアの機能が正常に稼働し続ける度合い。
必要な期間、正常に動作を続け、イレギュラーに対する耐久力を持ち、
障害時に速やかに回復できるか。
- 使用性
- 分かりやすく使いやすいソフトウェアであるかどうかの度合い。
簡単に理解でき使いこなすことができるか。再び使用したくなるか。
インストール作業や運用時が容易か。
- 効率性
- アプリケーションのレスポンスや、ハードウェア資源(メモリ/CPU使用率/ハードディスク等)
に対して適切な性能を提供する度合い。
- 保守性
- ソフトウェアに対する機能追加、改修、環境変化等に対する対応の容易性の度合い。
障害等の問題の把握、切り分けなどの解析のしやすさ、変更作業の容易さ、保守作業が必要な頻度の少なさ、保守によるテスト作業の行いやすさ等。
- 移植性
- ソフトウェアを ある環境から他の環境に移すための容易性の度合い。
OSやハードウェア等の環境変更に対してスムーズに移植できるか、どの程度の作業量にて移植できるか。
ア |
× |
信頼性に関する指標である。 |
イ |
× |
保守性に関する指標である。 |
ウ |
× |
機能性に関する指標である。 |
エ |
○ |
使用性に関する指標である。 |