必ず受かる情報処理技術者試験

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平成23年度特別解答

問題16

システムの信頼性に関する記述のうち、フェールオーバの説明はどれか。

障害が発生した場合でも、処理やデータを他の処理装置に自動的に引き継ぎ、切換え処理を意識させない。
障害が発生した場合に、それが原因で危険な結果にならないよう、常に安全側の状態にする。
人間の過失などが原因で予期されない使い方をしても、信頼性や安全性を損なわない。
部品やサブシステムに信頼性の高いものを用いることによって、システム自体の故障発生を極力少なくする。

解答:ア

<解説>

フェールオーバは、装置を二重化し,一方が故障してもその装置を切り離してシステムの運用を継続できる設計のことである。

フェールオーバの説明である。
× フェールセーフの説明である。
× フールプルーフの説明である。
× フォールトアボイダンスの説明である。

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問題17

システムの稼働率を表す式はどれか。

(平均故障間隔 + 平均修理時間) / 平均修理時間
(平均故障間隔 - 平均修理時間) / 平均故障間隔
平均故障間隔 / (平均故障間隔 + 平均修理時間)
平均修理時間 / (平均故障間隔 + 平均修理時間)

解答:ウ

<解説>

稼働率は、次の式で計算することができる。

  稼働率 MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)
MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間)
MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)
ある機器やシステムが故障するまでの時間の平均値。
MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間)
故障したコンピュータシステムの復旧にかかる時間の平均値。

したがって、ウが正解である。

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問題18

3種類のコンピュータX~Zにおいて、ベンチマークプログラム1,2の処理時間が次のとおりであった。コンピュータを性能の高い順に並べたものはどれか。ここで、コンピュータの性能値は相乗平均値を用いるものとする。

X,Y,Z
X,Z,Y
Y,X,Z
Z,Y,X

解答:ア

<解説>

N個の整数があるとき、相乗平均はすべての数の積のN条根で求められる。

したがって、性能値の高い順にならべると、(ア)X,Y,Zとなる。

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問題19

OSのスケジューリング方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。

処理時間順方式では、既に消費したCPU時間の長いジョブに高い優先度を与える。
到着順方式では、ラウンドロビン方式に比べて特に処理時間の短いジョブの応答時間が短くなる。
優先度順方式では、一部のジョブの応答時間が極端に長くなることがある。
ラウンドロビン方式では、ジョブに割り当てるCPU時間(タイムクォンタム)を短くするほど、到着順方式に近づく。

解答:ウ

<解説>

× 処理時間順方式では、CPU処理時間の短いジョブに高い優先度を与える。
× 到着順方式では、実行可能状態になった順に実行権を与える。したがって、ラウンドロビン方式に比べて処理時間の短いジョブの応答時間が長くなる傾向がある。
優先度順方式では、優先度の高いジョブから実行される。そのため、優先度の低いジョブの応答が極端に長くなることがある。
× ラウンドロビン方式は、資源を順に割り振ってゆく方式である。
ラウンドロビン方式では、ジョブに割り当てるCPU時間(タイムクウォンタム)を短くするほど、各ジョブにCPUが公平に割り振られるので到着時間順方式からは遠ざかる。

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問題20

仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて処理の多重度を増やしたところ、ページイン、ページアウトが多発して、システムの応答速度が急激に遅くなった。このような現象を何というか。

オーバレイ
スラッシング
メモリコンパクション
ロールアウト

解答:イ

<解説>

× オーバレイは、大きな容量のプログラムを主記憶上で使うための入れ替えの仕組みである。
スラッシングとは、仮想記憶環境下において物理メモリが不足し、オペレーティングシステムがディスクとの入出力に処理能力のほとんどを奪われてしまった状態を指す。
× メモリコンパクションは、メモリ(メインメモリ、主記憶装置)上の空き領域の断片化を解消し、連続した広い空き領域に再編することである。
× ロールアウトは、メインメモリーに空き容量がない状態のときに、優先順位の低いデータを補助記憶装置へ退避させることである。

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