必ず受かる情報処理技術者試験

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平成23年度特別解答

問題21

仮想記憶方式のコンピュータにおいて、実記憶に割り当てられるページ数は3とし、追い出すページを選ぶアルゴリズムは、FIFOと LRUの二つを考える。あるタスクのページのアクセス順序が1,3,2,1,4,5,2,3,4,5のとき、ページを置き換える回数の組み合わせとして適 切なものはどれか。

解答:イ

<解説>

  1. FIFO(FirstInFirstOut)は、古くからあるページを入れ替える方式である。FIFO方式の場合のページの内容は次のようになる。
    ページを置き換える回数は3回である。
  2. LRU(Least Recently Used)は、長い時間参照されていないページを入れ替える方式である。LRF方式の場合のページの内容は次のようになる。
    ページを置き換える回数は6回である。

したがって、イが正解である。

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問題22

あるコンピュータ上で、異なる命令形式のコンピュータで実行できる目的プログラムを生成する言語処理プログラムはどれか。

エミュレータ
クロスコンパイラ
最適化コンパイラ
プログラムジェネレータ

解答:イ

<解説>

× エミュレータは、あるシステム上で他のOSやCPUの機能を再現し、そのOS(CPU)向けのアプリケーションソフトを動作させるソフトウェアである。
クロスコンパイラは、コンパイラが動作している以外のプラットフォーム向けに実行ファイルを生成する機能を持つコンパイラである。
× 最適化コンパイラは、プログラム中の冗長な部分をコンパイル時に直して、実行速度を速くするコンパイラである。
× プログラムジェネレータは、入力・処理・出力などの必要な条件をパラメタで指示することによって,処理目的に応じたプログラムを生成するソフトウェアである。

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問題23

OSS(Open Source Software)の特徴のうち、適切なものはどれか。ここで、OSSはOSI(Open Source Initiative)によるOSD(The Open Source Definition)の定義に基づくものとする。

OSSはフリーソフトと同様に無償で入手できるが、商用システムの開発への利用は禁止されている。
OSSをパッケージ化したり、自社のソフトウェアを組み合わせたりして、有償で販売することができる。
システム開発で利用するためにソースコードを入手できるが、利用者がある数以上になるとライセンス料が発生する。
複製と改良は自由にできるが、改良したソフトウェアを再頒布することはできない。

解答:イ

<解説>

オープンソースには、以下の定義(OSD:The Open Source Definition)が存在し、 その全てを満たして初めてオープンソースとして扱われる。

  1. 自由な再頒布
  2. ソースコードの公開
  3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
  4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
  5. 個人やグループを差別しないこと
  6. 適用領域に基づいた差別をしないこと
  7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
  8. 特定製品に依存しないこと
  9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
  10. 技術的な中立を保っていること
× 「6.適用領域に基づいた差別をしないこと」より商用システムの開発への利用は可能である。
「3.派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること」より有償で販売することができる。
× 「7.再配布において追加ライセンスを必要としないこと」よりライセンス料は発生しない。
× 「1.自由な再頒布」より再配布はできる。

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問題24

NAND素子を用いた次の組み合わせ回路の出力Zを表す式はどれか。ここで、論理回路中の・は論理積、+は論理和、XはXの否定を表す。

X・Y
X+Y
X・Y
X+Y

解答:イ

<解説>

  1. NANDの真理値表を作成する。
  2. 問題の図の内容より真理値表を作成する。
  3. 2の出力Zと等しいのは(イ)X・Yである。

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問題25

PLC(Power Line Communications)の特徴として、適切なものはどれか。

データ線と電力線とを分離した2線通信技術
電力線と情報信号を乗せて通信する技術
電力線をアンテナとして使う無線通信技術
電話線を使い、上りと下りで非対称な速度でデータ通信を行う技術

解答:イ

<解説>

PLC(Power Line Communications)とは、電力線を通信回線として利用する技術。電気のコンセントに通信用のアダプタ(PLCモデム)を設置してパソコンなどをつなぐことにより、数Mbps~数百Mbpsのデータ通信が可能となる。

× データ線と電力線とは分離されていない。
電力線と情報信号を乗せて通信する技術である。
× 漏えいの影響が懸念され無線通信には使用されていない。
× ADSLの特徴である。

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