必ず受かる情報処理技術者試験

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平成23年度特別解答

問題31

関係データベースのインデックスに関する記述のうち、適切なものはどれか。

インデックスはユニーク属性のデータ項目だけに設定できる。
インデックスを定義することで、データベースに対するすべての操作が速くなる。
外部キーにもインデックスを設定しなければならない。
主キー以外の列に対してもインデックスを指定できる。

解答:エ

<解説>

インデックスは、検索や並べ替えを高速に行うために使う索引データのことである。

× インデックスはユニーク属性以外のデータ項目にも設定できる。
× 一般的にインデックスを作成すると検索は早くなる。しかし、削除・追加は、インデックスの修正をする必要があるため処理速度が低下する場合もある。
× 外部キーにもインデックスを設定することは可能だが、必須ではない。
どの列またはどの列の組を対象としてインデックスを設定するかは任意であり制約はない。すなわち主キー以外の列に対してもインデックスを指定できる。

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問題32

トランザクションの原子性(atomicity)の説明として、適切なものはどれか。

データの物理的格納場所やアプリケーションプログラムの実行場所を意識することなくトランザクション処理が行える。
トランザクションが完了したときの状態は、処理済みか未処理のどちらかしかない。
トランザクション処理においてデータベースの一貫性が保てる。
複数のトランザクションを同時に処理した場合でも、個々の処理結果は正しい。

解答:イ

<解説>

ACIDは、トランザクション処理の信頼性を保証するために求められる性質である。

原子性(Atomicity:不可分性)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、および永続性(Durability)から合成された頭字語である。

原子性(Atomicity)
トランザクションの処理が完全に実行されるか、全く処理をしないかのどちらかである。
一貫性(Consistency)
トランザクションの実行によってデータベースの内容に矛盾が生じない。
独立性(Isolation)
複数のトランザクションを同時に実行しても処理過程は他者から隠蔽され、影響されない。
永続性(Durability)
トランザクションが完了した操作は、失われない。
× データベースの透過性の説明であり、ACID特性とは関係ない。
原子性(atomicity)の説明である。
× 一貫性(Consistency)の説明である。
× 独立性(Isolation)の説明である。

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問題33

データベースにデータの追加、削除などが多数繰り返されて、データベース全体のアクセス効率が低下したときに、データベースに対して行う処理はどれか。

再起動
再実行
再定義
再編成

解答:エ

<解説>

× 再起動は、コンピュータの電源を入れなおすことやサーバのプログラムをいったん停止させて再び立ち上げることである。
× 再実行は、障害等で不完全なまま終了した処理を最初からやり直すことである。
× 再定義は、良有無要件の見直しや処理効率の向上のため、票の追加や削除,既存の表における列の追加や削除、列名やデータ型の変更等を行なうことである。
データベースに対して追加・更新・削除を繰り返すと,再利用されない領域が発生し,格納効率や処理速度が低下する。このことによりデータベースの容量が減少して処理能力が低下することを防ぐために不連続な再利用されない領域を整理し、性能の劣化を回避することをデータベースの再編成という。

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問題34

インターネット接続におけるNAPTの説明として、適切なものはどれか。

IPアドレスとMACアドレスとの変換を行う。
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの1対1の変換を行う。
プライベートIPアドレスとポート番号の組合せと、グローバルIPアドレスとポート番号の組合せとの変換を行う。
ホスト名とIPアドレスとの変換を行う。

解答:ウ

<解説>

NAPT(Network Address Port Translation:IPマスカレード)は、インターネットに接続された企業などで、一つのグローバルなIPアドレスを複数のコンピュータで共有する技術。組織内でのみ通用するIPアドレス(ローカルアドレス)と、インターネット上のアドレス(グローバルアドレス)を透過的に相互変換することにより実現される。

× ARP(Address Resolution Protocol:アドレス変換プロトコル)の説明である。
× NAT(Network Address Translation)の説明である。
IPマスカレード(NAPT:Network Address Port Translation)の説明である。
× DNS(Domain Name System)の説明である。

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問題35

図のように、2台の端末がルータと中継回線で接続されている、端末Aがフレームを送信し始めてから、端末Bがフレームを受信し終わるまでの時間は、およそ何ミリ秒か。

[条件]
フレーム長:LAN,中継回線ともに1,500バイト
LANの伝送速度:10Mビット/秒
中継回線の伝送速度:1.5Mビット/秒
1フレームのルータ処理時間:両ルータともに0.8ミリ秒

3
6
10
12

解答:エ

<解説>

  1. フレーム長の1,500バイトは12,000ビット(1,500バイト×8ビット=12,000ビット)である。
  2. 端末Aからルータまでの伝送時間を計算する。
    12,000÷10,000,000=0.00012秒=1.2ミリ秒
  3. 端末A側のルータ処理時間は0.8ミリ秒
  4. 中継回線の伝送時間を計算する。
    12,000÷1,500,000=0.08秒=8ミリ秒
  5. 端末B側のルータ処理時間は0.8ミリ秒
  6. ルータから端末Bまでの伝送時間を計算する。
    12,000÷10,000,000=0.00012秒=1.2ミリ秒
  7. 合計する。
    1.2+0.8+8+0.8+1.2=12ミリ秒

したがって、エが正解である。

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